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となみ野支部

行ってみなきゃわかんない!となみ野ビジネス交流委員会海外視察旅行INベトナムその1

(17/11/09)

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毎年恒例のとなみ野ビジネス交流委員会の海外視察旅行が11月1日~5日まで行われました。今回の訪問先はベトナム社会主義共和国の経済の中心都市ホーチミン、そこに進出した県内外の中小企業を視察し東南アジアに進出した背景や現状、これからのベトナムの経済成長や国造りはどの様になって行くのか見聞しました。

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現地時間6時(日本と時差は約2時間)ごろホーチミン市のタンソンニャット国際空港に到着、入国審査も全員ほぼ何事もなく通過してベトナム入国!気温は30度近く湿度も高めで機内ではあまり眠れなかった一行には少々キツめの環境、空港内で円から現地通貨の「ドン」に両替、50万ドンから1000ドンと全て紙幣で両替、1万ドンが日本円で50円、ベトナムドンの紙幣の最高額は50万ドン(日本円で2500円)財布パンパン(^_^;)ここで現地ガイドのソンさん(男性、日本留学経験あり)と合流、入国一日目は主に市内観光とJETROの現地事務所を訪問する予定。

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空港から朝食場所のホテルで朝食と軽く着替え、オートバイだらけの道をバスで戦争証跡博物館へと向かいます。ここは1955年から75年まで続いた第一次インドシナ紛争を含むベトナム戦争の経過とそこで使われていたベトナムとアメリカの兵器や一般の人達に与えた影響などが細かく展示してあり、中には目を覆いたくなるような展示もあり、特に米軍がゲリラの根拠地を洗い出すためにジャングルにまいた枯葉剤の影響は今も多くの人々を苦しめ、障害を負った人たちの社会参加を難しくしていますが、それでも自分の力でお金を稼ごうと就業を試みる人々を紹介した展示は胸を打つものがありました。写真右は「安全への逃避」というタイトルでピュリッツアー賞を受賞した従軍カメラマン沢田教一氏(この後カンボジアで銃撃され戦死)の写真。被写体の家族はこのあと無事避難出来て沢田氏はこの家族に働いてお金が稼げるようミシンを送ったそうです。

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博物館を出た後は町の中心部の教会(サイゴン大聖堂)の前で参加者全員で記念撮影、そのあと道を挟んだホーチミン中央郵便局へ。

郵便局はもともとは鉄道駅として建設されたそうですが途中で計画変更があり郵便局になったそうです、ただ我々が見た感じ郵便業務よりも観光客向けの土産物屋といった趣で参加者はここでお土産物を物色(^^)>しばらく市内を散策し、街中至る所に居る物売りのおじさんおばさんをからかい値引き交渉。こういった物売りの人はたとえ有名なブランドショップの玄関であろうが高速道路であろうが居ない所が無いと言っていいほど現れ自分たちが値引きを掛け合ったり時には存在に悩まされなかなか鬱陶しい。

ホーチミン市内では現在日本のODA(政府開発援助)による地下鉄工事が行われていました。人口は800万で大阪市と同じ程ですが鉄道や地下鉄といった公共交通機関は皆無でバス路線は有るものの市民の足はもっぱらオートバイであり、これが慢性的な渋滞を引き起こしている原因となっているため地下鉄工事が行われている訳ですが、現状を見ると地下鉄一本通らせても渋滞の混乱を解消するには程遠いと感じました、またベトナム経済への投資の現状について韓国が最も投資額が大きく次いで日本中国となるのですが個人的な視点で見ると韓国の場合は市民が直接触れる消費財(食品、自動車、電化製品)のベトナムへの浸透を推し進めているのを強く感じました、日本の自動車や家電など色々なブランドは有名ではあるけれどやはり価格競争力がネックとなりサムソンやLG、ヒョンダイの後塵を拝して日本の各ブランドの影響力が後退している印象を受け、唯一日本の色が濃く出ているのは前述のインフラ整備だけと感じ「日本が無償で整備した道路にヒョンダイの自動車が走り地下鉄に韓国製の電車が走る、日本が作った発電所で発電した電気を使って韓国製の家電製品を使う」などと考えるとやや複雑な感情が沸き起こりました。

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観光後、ホテルにチェックインし少し休憩してからバスでJETROの事務所へ

現在のベトナムの政治、経済などの新しい現状を現地駐在の所長さんからお話しを聴きます。所長さんはスケジュールが非常にタイトな中我々一向の為に時間を空けていただいたそうでありがとうございます。

ベトナムは政治体制は社会主義の共産党一党独裁体制。しかし社会主義計画経済がうまくいかない事で80年代にドイ・モイという市場経済を導入した経済改革を断行し外資を積極的に誘致することで現在東南アジアの中でも急成長を遂げている国で意外にも天然資源に恵まれて石油自給率100%、豊富な水資源を生かして発電量も余るほどあり電気を隣国のカンボジアに輸出しているほどだそうです。人口は9000万人で来年には1億人を超えるのではと言われておりタイやインドネシアなどが所謂人口ボーナスの下降点に入ったのをよそに今後20年は人口増が続くと言われているそうで、そんなベトナムには世界からの投資が殺到しており投資額のトップは韓国、日本、中国に順であり特に韓国のベトナムへの投資は様々な分野に拡がっており現在韓流ブームも手伝ってか国民には好意的に迎えられているそうです。日本はやはり鉄道、空港、港湾の整備への投資が主であり特に鉄道は新幹線の導入も含めて首都ハノイとホーチミン間の整備(現在はハノイまで鉄道で3日間!)は急務だそうです。

日本の中小企業の進出案件は現在多く抱えており訪問したこの日も3~4社の訪問、相談を受けていたそうです、質問の中では同じ政治体制の中国の様に行政が政治の影響で露骨な嫌がらせや一方的な計画の白紙撤回、妨害と言った事案は無いのかという質問に対しては、そういった事は行政単位ではないが例えば消防署の立ち入り検査でイチャモンつけられて(消防設備の不備など)ちょちょい袖の下を渡すぐらいの事は有ると、しかし今のところ大規模な妨害などは無いと言う事ではあるが今後はどうなるかはわからないとの事でした。

JETROを訪問した後は近くのドンコイ通りを散策(スリに注意!危なかった)

夕食は同じ通りにあるレストランでショーを見ながらベトナム料理に舌鼓(パクチーの洗礼orz)ショーの最中に停電が起き、土産物屋で買ったペンライトでショーの急場をしのぐなど、この日の最後に色々ありましたがベトナム到着一日目の夜は更けて行きました。

(その2につづく)

となみ野ビジネス交流委員会 海外担当 山下泰史

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