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となみ野支部

「海を超える善の架け橋」となみ野ビジネス交流委員会海外研修旅行INインドネシアその3(最終回)

(18/11/12)

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となみ野ビジネス交流委員会海外研修旅行INインドネシア、最終回ではジャカルタ市内見学の模様をお伝えします。行程は世界最大のイスラム教のモスク、キリスト教教会、独立記念塔、旧市街、ショッピングモールなどです。

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ジャカルタにあるこのモスク「イスティクラル・モスク」は館内館外のお祈りの場に最大20万人を収容できる世界一の大きさを誇ります、私たちは非イスラム教徒の立場ですが館内は1階のお祈りの場以外なら非イスラムでも見学は可能です。上の写真は次のお祈りの時間を表示する時計と隣の人と間をあけずにお祈りしましょうの図で、イスラムのお祈りは1日5回あり一番早い時間が早朝4時!(滞在中は朝4時のお祈りを呼びかけるコーランの音で起こされるorz)なので自然と朝の行動時間も早くなり就業時間も早くなり?ます。

インドネシアは人口の約8割強の人々がイスラム教を信仰しており残りはキリスト教、仏教を信仰しています。イスラム教が圧倒的多数派ではありますが国家としてイスラム教を国の宗教と定めている訳ではないので法律などが宗教の影響を受けている訳ではありません、戒律には酒を飲んではいけない、男女交際は駄目よ、1日五回祈りなさい等など結構厳しい教えを課されているのですが厳格に教えを守っている人もいれば酒も飲むしおおぴっらにデートする男女もいるし、全然お祈りしない人もいるそうなので中東のサウジアラビアやイランのように厳しく罰せられるわけではなくほどほど寛容にイスラム教が人々に浸透しているようです、女性がスカーフを頭にかぶっているのも法律が定めている訳ではなく、イスラム教の教えもありますが「生まれて物心ついた頃からそうしているから何故と聞かれても...」というのが現地の女性の自然の答えのようです。

ちなみに非イスラムの人がモスクを見学する際は短パンはNGですが足首まで隠れる衣装を貸してくれるので見学は出来ます

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↑モスクのお祈りの場、イスラム教徒の人々は次のお祈りの時間まで横になったりコーランの暗記をしています。

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↑巨大で立派なドーム屋根

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↑館外のお祈りの場、マス目状の模様は一人ひとりのお祈りのスペースを示しています。

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↑左端のガイドさんにしたがって祈りの練習、額を床につけるのミソ

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↑渡り廊下?にあった立派な太鼓ですが革にあまり張りがなかったような(^^;

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↑モスクをバックに記念撮影、基本モスク内は裸足、短パン姿の私は衣装を借りてイスラム教徒もどき

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モスクを後にしてキリスト教の教会「カテドラル教会」に行きます。なお、この教会、先ほどのモスクの真向かいにあります

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ちょうど結婚式が始まる前の記念撮影のようでした、おそらく中国人華僑の皆さんでしょうか、車は嫁入り道具か?レンタカー?

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教会の内部、ちょうど新郎新婦の御家族が色々準備している最中で我々が奥に進んで行くと皆さんの「なんでこんなにジャパニーズが来たのか」的な視線がイタイ(^^;そもそもジャカルタは観光都市ではないのでカテドラル教会に大挙して日本人が来ることが物凄く珍しいのかも。

奥の左側にはイエス像とマリア像があるのですがマリア像はイメージと違いやや着飾った感じで普段見る質素な感じではなく南国風にアレンジ?されているのは意外でした。考えればイスラム教もキリスト教もエルサレムの地からアジアに向けて東へ東へ伝播していったわけですが、その地に合った解釈であったり恰好であったり必ずしもこうでなければならないと言う物でもない、ただ同じなのは偶像崇拝であったりマホメットの教えを信じると言った信仰心でありそれも生活習慣によって人によって強かったり弱かったりと。ジャカルタの様にモスクとキリスト教会が向かい合っているのも基本的に宗教間の争いを好まないであろう、この地の人々の寛容な心、お互いの教えを尊重する精神が2大宗教を争いもなく向い合せているのかなと思いました。

このあと独立記念塔に向かいます

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独立記念塔は高さ137メートルあります。200年に及ぶオランダの過酷な植民地支配と太平洋戦争時の日本の占領統治、オランダの植民地奪還の試みを排除し独立を達成した記念に創られたものです。塔の下はインドネシアの歴史を振り返る展示となっておりインドネシアの歴史は正に外国勢力と国の存亡をかけた戦いの連続であったことがうかがえます。

太平洋戦争終結後のインドネシア独立闘争には同地に残留した多くの日本軍人がオランダとの戦いに参加しインドネシア独立の為に命をささげた事は今では多くの日本人が知る事となりましたが展示ではその事実はあまり触れられておらず、おそらくインドネシアとしては日本には申し訳ないが自分たちインドネシア人だけの力で独立を勝ち取ったという事にしたいという国のプライドと真実との間で苦悩している想いの表れかなとも思いましたが日本人の私としてはあまり取り上げられてなかったので少しがっかり感がありました。

その後、旧市街の「カフェ・バタビア」で休憩&昼食、オランダ統治時代の面影を残す建物でした(男子トイレがなぜか全面鏡張り)⇒地元のカルフール(ショッピングセンター)を見学(お店の前にドリアン山積)~市中心部の高級ショッピングモールを見学しお土産、日用品を購入。

ショッピングモールには日本資本の飲食店さんなどが多くありましたが、日本では見た事も聞いたことも無い店もチラホラ在って、ひょっとしたら日本から帰国して日本風の飲食店を起業した方のお店もすくなくないかもしれません。

ジャカルタ最後の夜は東南アジアの料理をフュージョンした創作料理で乾杯

二次会は小柴社長が予約してくれた53階建てビルの屋上にあるラウンジでジャカルタの夜景をおつまみに一杯

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今回の海外研修旅行は参加人数こそ少なかったとはいえ小柴社長がジャカルタ滞在中のスケジュールをすべて組み立てていただいたおかげでスムーズで非常に興味深く学びの多い海外研修となりました。驚いたのは小柴社長が現地の人達とインドネシア語で何不自由なく会話をしていたこと、これも今までの海外研修では見られなかったことで、小柴社長がしっかりインドネシアの大地に根を下ろしインドネシアの人達と一緒に会社を軌道に乗せて行ったという歴史の一つが垣間見えました。

訪問前の想像としてイスラム教の国では宗教上の様々な慣習や制約があって会社経営は大変ではないのかと思っていましたが、インドネシアの国と人々は海外の人達に寛容で真面目に働き、操業してから法律や税制などの制度が目まぐるしく変わるので対応がなかなか大変な事もあるでしょうが「日本の為に働いてくれたインドネシア人が故郷に帰ってから路頭に迷わせてはいけない」という先代社長の思いとそれを引き継いで工場進出を実現した小柴雅信社長の思いを前面に出して現地の人達と会社を育ててきたコージンさんの歴史を現地で目の当たりにしました。

コージン、小柴社長が今までインドネシアで積み重ねて来た事はこれまで何度か耳にしてきましたが実際に現地に行って見て来て海外から労働力を招く事、海外に拠点を創る事は日本人だけの思いや考えで出来るわけではない、民族や習慣の違いを乗り越えて想いを一つにして会社を成長させていかなければならないのだと思いました。

今回の旅行に際し、株式会社コージン 小柴雅信 代表取締役社長
            PT、KOJIN INDONESIA  宮川 貴之 ディレクター
            公益財団法人 国際人材育成機構 ジャカルタ事務所 小宮 正信 所長
            日本海ツーリスト株式会社 堀田 信一 代表取締役社長 
            と参加者の皆様には多大なるご協力をいただき誠にありがとうございました。

となみ野ビジネス交流委員会副委員長兼海外担当 山下 泰史

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