城北支部
高柳 定広 会員
高柳 定広(2003年入会・城北支部)
印刷会社からお客様の総合的お役立ち企業へ
事務局が企業訪問してきました
城北支部会員 株式会社グラフ 常務取締役 高柳定広さんのもとへお邪魔しました。
高柳さんは2003年に同友会に入会され、同友会歴15年。
1970年創業の同社は、創業者の小竹氏から2012年に息子である小竹秀忠氏が事業承継され、2015年に(有)オダケ印刷社から(株)グラフに社名を変更されました。
1995年に入社された高柳さんは、2代にわたって会社を支えてこられた方です。
「まだまだお客様の中にオダケ印刷社の名前が強く残っているため、印刷の仕事しかできないと思われることが多いのですが、現在は印刷業を核として、デザインはもちろん、広告・販促戦略の企画提案や、看板、ホームーページ制作なども手掛けております。昔は全部分業制だったので、印刷は印刷屋、看板は看板屋にといった具合だったんですが、お客様からの"1社で全部やってくれたら助かるのに"という要望に応えることができたら、もっと仕事の幅が広がるだろうと。今では企画、デザイン、実際に形にするところまで、総合的にお役に立てることがうちの強みです。」
お客様のトータルサポートを目指し、多種多様なサービスを手掛けておられるんですね。サービスを増やすとなると、それぞれに技術を持った社員さんが必要になると思いますが、採用と定着についてはいかがでしょうか?
「現在の社員数は26名で、男女比は5:5。半々ということは、女性の力が圧倒的に強いということですが...(笑) 今はやはり技術を持った中途採用が多いですが、社内全体で非常に仲が良いです。印刷もデザインも職人なので、お互いのコミュニケーションが薄くなりがちなんですが、うちはそんなことはなくて。つい先日も社内レクリエーションでBBQを企画しまして、たまたまその日が豪雨真っただ中。ですが、屋根付きのBBQスペースだからなんとかなるだろうと実行し、ほぼ100%参加だったんですよ(笑) 一人一人に役割が割り当てられているので、みんな自主的に参加するんです。自然とそういう社風になってる。」
高柳さんは"自然と"とおっしゃいますが、高柳常務の人柄もきっと影響しているんじゃないかと私は思います。飄々とした雰囲気ながら、時折はさんでこられる冗談がまた面白くて。
高柳さんが同友会に入会したきっかけは?
「知り合いの方に誘われて入会しましたが、中曽根造園の中曽根社長など、もともと知っている方も複数おられましたので。思い出深いのは、入会してすぐに新春のつどい(富山同友会の新年会)実行委員メンバーに推薦されてしまって、司会を務めることに。さらに、もともと昔からビックバンドをやってたので、新春のつどいのアトラクションとして演奏してくれと頼まれて。当日は司会はやるわ演奏するわ、おまけに新会員紹介だっていうからさらにステージに上げられて。新年早々、その日はビールを一滴も飲めず(笑)なんちゅー人使いの荒い会だと思いました(笑)同友会の会員は、人間味というか、味のある方々が多くて、そんな人達と出会えて本当によかったなと思います。」
ビッグバンドというとJAZZですよね?楽器は何を?
「トランペット歴50年です。県内で活動するリバー・サウンズ・ジャズ・オーケストラというビックバンドに所属してまして、メンバーの中には同友会の会員さんもおられますよ。毎週2回必ず練習しています。」
それはすごいですね!なるほど、高柳さんの年齢不詳な雰囲気は、情熱を傾けられる趣味があるからでしょうか。これまで長年営業担当として頑張ってこられたと思いますが、近年営業職を希望する若い人が減っている中、営業ならではの魅力を教えてください。
「社内でもずーっと言ってるんですが、私は営業向いてないです(笑)とはいえ、目標があることで人間成長できますし、色んな方と出会えることがこの仕事の何よりの財産だと思っています。先ほども言いましたが、(株)グラフになってからまだまだサービス内容の認知が低いので、もっとPRしていく必要がありますし、一つ一つのサービスをブラッシュアップしていかなければならない。」
インターネットによる注文受付ができるグラフオンラインショップの立ち上げや、合同企業説明会や展示会でかなり役立つ自社PRツールの企画・販売などに取り組んでおられ、これからも情報発信に悩む中小企業の力になって頂きたいと思います。
最後に、事業の核であり原点である印刷業務のお仕事見学をさせていただきました。
オフィスの隣のドアを開ければすぐ工場!大きな機械がたくさん稼働していました。スピードと美しさが求められる業界において、最近では特殊なインクにUV照射できる機械を導入するなど、乾かすタイムロスを少しでも減らす工夫がなされています。湿度や温度によって紙が変形するため、空調管理は必須です。カラッと涼しい工場内、塗料の匂いもほとんどなく、働く社員さんにとっても快適な作業環境ですね。
長年のキャリアで新社長を支え、その人柄で社員との橋渡し的存在でもある高柳さん。貴重なお話、ありがとうございました。
訪問日:2018年7月11日(木) 訪問者:事務局 河崎