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となみ野支部

金谷 将 会員

金谷 将(2017年入会・となみ野支部

金谷 将
株式会社庄川エンボース工業所 取締役専務

〒932-0314 砺波市庄川町青島93

TEL: 0763-82-0799 / FAX: 0763-82-0930

業種: 木製の住宅内装部材(ドア枠、窓枠、笠木、カウンター等)の製造・加工

「そのままでいいのか!」厳しい指摘から始まった、後継者としての自覚と学び

当社ではVカット成型品(ドア枠・サッシ枠・引戸枠等)を主体に多様化するニーズに対応し、安全な資材使用や多品種少ロット、短納期対応等の生産を展開しております。

お客様が希望される製品を適正価格・品質・納期厳守をモットーに社員一丸となって事業展開しております。

事務局が企業訪問してきました

富山同友会青年部会には40歳までの若き経営者、次世代を担う後継者や幹部社員の方が所属されています。

「同友会の青年部会ってどんな活動をしているの?」「どんな人たちが参加しているの?」という質問にお答えして、青年部会で活躍されるリーダー達をご紹介していきたいと思います!


2017年9月に入会された、株式会社庄川エンボース工業所 取締役専務 金谷将さんにお話を伺いました。
となみ野支部と青年部会に所属され、素直で前向きな人柄から、先輩経営者の方からとても愛されている金谷さん。
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お仕事内容を教えてください

仕事内容は、木製の住宅内装部材といって、ドアや窓の枠を中心に製造・加工しています。サッシではなく、枠。鴨居や敷居といわれる部分ですね。住宅に関わる製品が主力ですが、補強、緩衝材として使われるような木製品もつくっています。例えば、工場から製品を配送するときに荷崩れしないようにする仕切りとか。他社さんがめんどくさがるような細かくて複雑な仕事を、ほぼオーダーメイドで請け負っているため、必然的に多品種小ロットの仕事になります。
昭和33年に祖父が創業しました。昭和54年に法人化してまもなく、昭和の時代に一世を風靡したインベーダーゲームの台を、なぜかわかりませんが弊社がほぼ独占でつくっていたため、当時はめちゃめちゃ儲かっていたらしいです(笑)
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会社に入ったきっかけは?

祖父のあとを父が継ぎ、その父が病に倒れたことをきっかけに、2015年に入社しました。僕は長男なので、昔から将来会社を継ぐことを考えたことはありますが、別段父や母から会社を継げとも、会社に入れとも言われたことがなく、卒業後は住宅メーカーの営業やアパレルショップ店員をやっていました。
一度だけ、営業の仕事からアパレルに転職するときに相談したことがあります。その時言われたのは、「会社の経営が厳しくて、今変わったらお前に迷惑をかけてしまう」という言葉でした。モヤモヤしながらも、アパレルショップ店員になりました。
父が病気だとわかってからは、闘病中の父を支えながら、母が会社を切りもりしていました。父は闘病中もずっと会社のこと、社員さん達のことを心配しており、その姿をみて、初めて父の会社への大きな愛情を知りました。
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将来会社を継ぐ。今のお気持ちは?

現在は母が社長をしております。母は、僕が会社に入らなければ、もしかしたら会社を畳んでいたかもしれないとつぶやいたことがあります。それだけ苦しい心境だったんだと思います。
現在8名社員がおりまして、3年後に事業承継をする予定です。事業承継について先輩経営者の方に相談すると、3年と待たずにもうなってしまった方がいいのでは?というアドバイスもいただきます。ただ、自分の中ではまだ覚悟が決まらないというのか、まだまだ技術的にもわからない部分も多いですし、こんな自分じゃ...と目下悩み中です。
祖父から創業時の思いや苦労話を直接聞いておけばよかったです。ちなみにお恥ずかしい話ですが、社名の「エンボース」ってなんのことだかはっきりわからなくて(笑)今現在一番社歴の長い社長に聞いてもわからんというし、社員の皆さんも気にならんというし...。ところが最近進展あったんですよ!!なんと会社のお隣に住む方から教えていただいたんですが、エンボースという内装に使う部材が昔あったそうなんです!!創業当時エンボースというものを作っていたことがあるみたいで、お隣さんはうちのじいちゃんに買わされたそうです(笑)多分それだとは思うんですが、引き続き調査は続けていきたいです。情報求む!
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社長になったら何から取り組みたいですか?

同友会の先輩から、「自社の年表をつくるのに、100人から自社のことを聞け」と言われたことがあります。祖父、父がどんな思いで経営してきたのか、弊社は社員、取引先、地域の方々からどんな風に思われているのか、歴史を知るというのはその積み重ねを知るということ。僕自身とても大切なことだと思います。
社内で僕が一番年下で、一番の新参者ですので、新しいものに挑戦するときは必ず社員さんにアドバイスをもらっています。とやま夢づくりフェスタに初出展を決めた時も、色々と相談に乗っていただきました。
事業承継については、朝礼の時に"3年後承継します宣言"をしました。その時、社員の皆さんの反応はただ頷いておられるぐらいでしたが、自分の意識が変わりました。といっても、社内を姿勢を正してキビキビ歩くとか...そんなぐらいですけど(笑
社長になったら何から取り組みたいかと聞かれると、そうですね。理念やビジョンをつくってみんなと共有したいです。今は目の前の仕事をこなすだけのような気がします。自分がこの会社でどうなりたいか、という思いを持って、同じ目標に向かってチームで働ければいいなという夢があるんです。そのためには軸となる、理念やビジョンをつくりたい。
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同友会入会のきっかけは?

同友会に入ったきっかけは、高岡で行われた北陸三県青年経営者合同例会に参加したことです。弊社からすぐのところに会社がある、同友会青年部の伏木さんに誘われました。その時ゲストで参加したのに、同じグループに奈良同友会の中野愛一郎さんもおられる最強の布陣から、「金谷さんそのままでいいのか」「経営者の意識をもて」などボロカスに指摘されました(笑)その時はなんでゲストなのにここまで言われるのかとも思いましたが、冷静になって考えてみると、僕のために言ってくれ、ありがたいなと思うようになりました。
そのグループ討論のあと、全員が「明日から◯◯」という宣言をするコーナーがあり、同友会入会宣言をしました。僕はいつもそうなんですよね。言わされて動くみたいなところがあって。入会はしたものの、青年部にはすぐに入らなかったんですね。そしたら、経営研究フォーラムの青年部が担当する分科会に参加した時、近江代表理事がグループにいらっしゃいまして、「金谷さんなんで青年部入ってないの」と指摘されてしまいました。それもそうだなと反省し、討論のあと「青年部入ります!」と宣言し、すぐに入会しました。流されやす...じゃなくて、有言実行!!
同友会は勉強の場です。特に青年部は40歳以下の方なので、同世代の方からめっちゃ刺激を受けています。同世代ということで、自分ももっとがんばればこの人みたいになれるかなという、目標設定がしやすいということもあると思います。今年熊本の青年経営者全国交流会に角柳部会長と一緒に参加したのですが、本気で学びにきている方ばかりだから熱気が違うんですよ。「学びは距離と比例する」という言葉がありますが、その通りだと実感しました。全国交流会は、お金と時間をかけていくし、会社に残ってがんばってくれている社員さんのためにも自分はひとつでも多く学んで、会社に持ち帰らなくては!と僕自身必死になりました。
平均年齢が40代前半なので、これから10年後20年後を考えるとやはり不安になります。就業時間は8時〜17時で土日休みで、ほとんど残業はありません。先日コンサルの方と話していると、弊社は働く環境がとても良いということに気がつきました。年間休日120日以上です。社長がやってくれている、就業規則とか財務的な部分の勉強は喫緊の課題です。
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同友会青年部ではどんなことを学べるのですか?

昔から僕は夢を描くのが苦手でした。でも、先程お話したように、社長になったら社員さんに夢をもってもらいたいし、お互いに夢を支え合い実現できる会社を目指したいと思います。日々の仕事をこなすところから、それだけでない、やりがいや夢を追いかけられるようになりたいです。
富山同友会の青年部には創業者、後継者、様々な立場でがんばっている同世代の人達がたくさんいて、同世代だからこその刺激を受ける場です。僕は同友会青年部の良さをもっとたくさんの人に知ってもらいたいし、ひろめていきたいです。僕自身、いろんな悩みを青年部で聞いてもらえて、みんなからアドバイスももらえて、少しずつですが会社に活かしています。青年部の魅力を伝える一番の近道は、「青年部に入ったからこそ会社が伸びた!」という実績を、僕自身が示せるようになることだと思っています。そして今回このように宣言したからには、必ず実行しなければなりませんね(笑)
(訪問日:2019年9月25日 文:事務局 河崎 写真:事務局 川西)

訪問しての感想


河﨑さんに同行し、となみ野支部、金谷将さんの(株)庄川エンボース工業所へ会社訪問させていただきました。
金谷さんの母親が現代表で、金谷さんが承継されることが決まっているそうです。
金谷さんの祖父が創業者。一昔ブームとなったインベーダーゲーム製造に携わっていたとのこと。

金谷さんの姿勢に大変感動しました。
先代の父が他界され、未経験で入社されていますが、製造、加工が出来るように現場作業をされつつ、覚悟をもって、経営者への道を歩まれているようです。
社員さんの働く環境づくりは、取り組まれているようです。給料面が...とおっしゃっておられましたが。
同友会活動でも、積極的に参加され、学ぶ姿勢が感じられます。
経営指針を創る会への受講も視野に入れられていました。
また、同友会、青年部ともに仲間づくりなど、いい風を吹き込んでいただけるのではと思っています。

(感想:事務局 川西)

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