城南支部
中島 沙里奈 会員
中島 沙里奈(2024年入会・城南支部)
〒939-8036 富山県富山市高屋敷30-2
TEL: 076-464-5445
業種: 商業写真撮影・写真撮影サービス・フォトスタジオ運営・SNSブランディング
起業から一年!会社の2番手として経営を学ぶ!
LINKするその先に―
「繋がりを通じた創造を価値とする」
事務局が企業訪問してきました
今年の6月に入会された新会員
城南支部に所属されている中島 沙里奈さんのご紹介です。
事業内容や同友会に入会されたきっかけ、今後の目標などをお伺いしました。
【事業内容】
写真撮影とデザインを柱とした事業を行っており、代表の矢地真也がカメラマンで、私が常務取締役兼チーフデザイナーとしてデザイン全般を担当しています。
写真に関しては、ここ婦中町にあるきものブティック乃奈さんの2階にあるフォトスタジオで成人式や七五三の撮影、出張型で家族写真やプロフィール写真の撮影を行なっています。
その他、会社の商品撮り、建物写真なども。人物のみ、商品・建物のみとせず、ジャンルなく撮れるところが矢地の強みです。
特にプロフィール写真は、梶川 貴子さん(㈱フジタ 代表取締役/高岡支部・経営研究フォーラム実行委員長)とのご縁で、同友会の会員の方もたくさん撮影させていただきました。
赤池 龍さん(㈱セイシン 常務取締役/城北支部)の薔薇や、澤川 幸利さん(澤川鍛造工業㈱ 代表取締役/高岡支部・同友会副代表理事)の深紅の衣装は、撮影した私たちにとっても非常に印象深い作品です。
デザインに関しては、ホームページ制作、動画の制作・編集、販促物全般になります。
【起業・同友会入会のきっかけ】
設立が2023年の11月1日ですので、起業からまもなく1年になります。矢地が発起人で、私に声をかけてくれたのがきっかけです。
私はもともと広告代理店に勤めていて、激務→体調を崩す→独立、フリーランスの道へと進みました。
デザイナーとしてフリーランスになると運良くSNSのインフルエンサーから声がかかり、動画や画像の編集のお仕事を手掛けることができました。
仕事量はあったものの、一人でやっていくことの限界を感じてきた頃に、矢地から「一緒に会社をやらないか」という誘いがあって。
デザインをしていて一番悩むのが写真だったんです。もっとこういうイメージの素材が欲しい、こういう表情、こういう風景、、なかなか合致するものが無い。
であれば、カメラマンと組むことで「お客様の表現したいこと以上のものを表現する」ことができるんじゃないかと思い、チームの一員となることに決めました。
ー2023年11月に起業されてから、約半年後に同友会に入会されたんですね。入会のきっかけなど教えていただけますか?
秋本 恵里奈さん(㈱kahuna 代表取締役/城南支部)の紹介で入会しました。
共通の知り合いを介して秋本さんと知り合い、「起業をしたけど、会社運営全般何から勉強すればいいか分からない」という話をしたら、中小企業家同友会のことを教えてもらいました。
すぐに「同友会を知る会」に参加しましたが、そこですごく優しい方が多い会だと感じました。
先ほどのプロフィール写真撮影をしてくださった経営者の方も何人かおられ、私が話しやすい雰囲気づくりをしてくださってとても嬉しかったです。
入会後、城南支部のダイバーシティ市民大学、北陸青年経営者三県合同例会、女性部学習会など色々参加してみましたが、この会の勉強会は、経営のノウハウというよりもどちらかというと、経営者自身の生き方にスポットを当てていると思います。だから私にも共感できることが多くて。
私自身会社の2番手...番頭という立場ですが、様々な方々の生き様・考え方から経営というものを学ばせていただき、どっしりと会社を支えられる人間になりたいですね。
【大切にしている思い】
弊社には経営理念「つながりを通じた創造を価値とする」があり、社名のLINKにもその思いを込めました。
代表はフォトスタジオやカメラマンに留まらない何か違うものを作りたいという夢を持っていて、それを形にしていきたいと考えています。
先日、同友会女性部会主催の勉強会に参加し、心理的安全性の大切さを学びましたが、代表はとてもフランクに接してくれ、なんでも話し合える空気が自社にはあるなと感じています。
人とのつながりを大切にするという理念はあって、お互いに同じ方向を見ていますが、最初はやり方がバラバラでした。お互いにフリーランスの癖が抜けていない、というのかな。
それを見抜いて指摘してくれたのは、パートで働いてくれていた方だったんです。
お互い人間性を尊重しながら、仕事のやり方を改善していく、そういう話し合いの場が日常的にあることが本当にありがたいですね。
最初はバラバラに走っていましたが、起業から一年、ようやくチームが固まってきた気がします。
【今後の展望】
起業して一年が経ちますが、どういうことに需要があって、どういうことに需要が無いのか、やっと今見えてきました。
自社の強みは、「写真とデザインが一元的に行えること」です。
もう一つ、「つながる」という言葉には、「競合ではなく共創」という意味があります。
写真を頼みたい、から繋がったお客様にも、デザインを頼みたい、から繋がったお客様にも、その方のニーズを深掘りし、次の提案をしています。
その提案が自社が得意としない部分であれば、得意とされる他社と繋がることもあります。なので、競合ではなく共創なんです。
リンクする先が回転して、その方にピッタリ合うものを一緒に見つけていく、そんなイメージですね。
どんなところともフレキシブルにつながっていけることも自社の強みだと考えています。
なかなか仕事が無い、安請け負いをしてしまう、結果的に大好きなデザインの仕事を続けられないというフリーランスのデザイナーを多く見てきました。
これは私自身の夢なのですが、いつかそこを巻き込んで、一人一人できる分野は小さくても、得意分野を活かして大きいものに繋げていきたいなと思います。
(訪問日:2024年10月18日 文・写真 事務局 河﨑)