公開行事予定

『時代の波を乗りこなす　社員と地域のために・・・』

＜実行委員長挨拶＞

　コロナ禍といわれ続けて早一年が経とうとしています。

われわれ経営者にとってもパンデミックによる見えない不安下での

事業運営は初めての出来事であり、会員諸氏もご苦労が絶えないと思います。

　そういった事情は理解しつつも、ずっと「コロナ禍だから・・・」と

言い続けることは考え方までウィルスに侵されているのではないか？と、最近特に考えるようになりました。

　つい1年半前まではなかった言葉が生まれ、誰しもが目先の忙しさにとらわれ続けてきたのではないでしょうか？

つい2年前までは「人生100年、新しい時代の幕開けだ！」と言っていたのに。

　同友会の真骨頂は、いついかなる経営環境においても、理念とビジョンにもとづき、

時代の変化に対応して、経営を維持し発展させ、強靭な経営体質をつくることに全力をあげる経営者を目指すことです。
　

　その普遍的なテーマに向かって歩み、学び、活動している仲間たちと意見を交し合う場として、

今回の経営研究フォーラムが、改めて時代は変わるんだ、

時代を乗りこなしていくんだ！という考えに触れられる機会になればと考えます。
　

　みなさまぜひ奮ってご参加ください。

第31回経営研究フォーラム実行委員長　小柴 雅信

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＜開催概要＞

日時：2021年11月16日（火）13：00～18：30

会場：富山県民会館（※オンライン参加も可能）

参加費：無料（※懇親会費は6000円）

※富山同友会の新型コロナ対応ガイドラインに沿って、
会場は人数制限をし、定期的な換気、アルコール消毒液の設置などの予防措置を講じます。
現在はリアル参加とオンライン参加とのハイブリッド形式を予定しておりますが、
コロナ感染状況によっては変更や中止等の可能性があります。

＜タイムスケジュール＞

【受 付】12:30～
【分 科 会】13:00～16:15
【基調講演】16:30～18:30
【懇 親 会】18:50～20:30

＜内　容＞

■第１分科会

「SDGsの実践が我が社の未来を変える

～100年先につながるアイペック・ブランドをつくる！～」

報告者：東出悦子氏　株式会社アイペック　代表取締役社長（城南支部）

北陸三県で非破壊検査、土木調査診断、IoT開発を展開している㈱アイペック。

『SDGs（持続可能な開発目標）宣言』を掲げ、社会的課題の解決と経済発展の両立を図ることで持続可能な社会の実現を目指しています。

しかしそのスタートから現在に至るまでには幾多の紆余曲折がありました。

当初、「SDGsは我が社の未来を大きく変えるもの」だと訴えるも社内の反応は冷ややかで、「お金と時間の無駄だ」という声まで聞こえてくる状態。
それでも諦めず必要性を伝え続け、昨年9月から約1年間かけて全社でSDGsを学んできた結果、社長自身の考え方にも、社員の姿勢や言動にも大きな変化が現れてきました。

アイペックの経営理念である『100年の大計　人と公』は、SDGsの理念『豊かで安全な暮らしを継続的に営む』と同じ意味合いを持っています。

東出社長が特に重視している「アイペックに集う人々の誇りの再確認」と「地域社会との協働」の実現の先に、広く根を張る大樹の姿が見えてきました。

■第２分科会
「私たちが見えていない社会問題の現状
～社会的弱者を地域で支える取り組みと、中小企業の役割～」

報告者：
北嶋真人氏　児童養護施設富山市立愛育園 家庭支援専門相談員
小林涼子氏　NPO法人ハッピーウーマンプロジェクト 理事
沙魚川万紀子氏　しんぐるサポート/高岡DV被害者自立支援パサパ 代表
種部恭子氏　女性ｸﾘﾆｯｸWe富山/医師・富山県議会議員（城南支部）
新村博明氏　株式会社シムラ 代表取締役　(城南支部)

ダイバーシティやSDGsといった言葉をよく耳にする機会が増えましたが、

日本では1986年にようやく性差による差別のない雇用を定めた法律（男女雇用機会均等法）が施行されました。

しかし、女性に限らず様々な問題が表面化することなく、ひっそりと社会に蔓延っています。

　中小企業家同友会では、「国民や地域と共に歩む中小企業を目指す」を理念の一つとして掲げていますが、

私たち経営者はまだまだ地域のことが見えていない・知らないのではないでしょうか。

報告者からは、これまでの活動を基に、表面化しにくい様々な社会問題

（片親家庭、貧困、DV、いじめ、差別、障害、心の病、引きこもり等）と、

それを解決するために必要な支援の不足や難しさを、ありのままに語っていただきます。　

私たち経営者は、本当に地域社会の幸せを真剣に考えていますか？

すぐ側にいる、か弱い存在を見て見ぬふりをしていませんか？

経営者として、私たちに何ができるのか、しなくてはいけないのかを、まずは現実を知ることから始めてみませんか。

■第３分科会
「しくじり先生が描くSVG's
～滅私奉公の悪しき「率先垂範経営」から、社員を信じ任せ「感謝する経営」へ～」
報告者：杉本太一氏
社会福祉法人 松山紅梅会 梅本の里　統括施設長
愛媛同友会会員（松山支部第3地区）愛媛同友会元代表理事

杉本氏は、法人からの引退を決めている2030年までの未来デザインとして

「SVG's = Sugimoto Vision Goals」を定めました。

「ごちゃまぜ福祉」をテーマに新たな施設も完成、地域共生社会の実現へ向け邁進しています。

今年で28年目を迎える梅本の里。立ち上げ直後はトラブルが続出、

福祉は滅私奉公で働くことと考え社員は取り換え可能な部品のようなものという意識でした。

同友会入会後、周囲から「社員と経営者は鏡の関係である」と辛辣に指摘されます。

「人を生かす経営」を愚直に実践、社員と向き合い、自身も組織も少しずつ変化していきます。

それでもなおしくじりを繰り返すなか、「介護サービス企業」から「空間（機会）創造企業」への意識改革を経て、

社員を信じて任せる「感謝する経営」で、さらなる飛躍を遂げようとする思いをぜひ感じてください。

■第４分科会
「大転換の時代、逆境に立ち向かう経営で百年後の未来を創る

～自社から何をどのように発信していきますか？～」

報告者：福崎秀樹氏
株式会社フクール　代表取締役
富山同友会会員（城北支部）/ 情報化推進本部 前本部長

（※第４分科会は見学分科会です。山のオフィスKOTELOで分科会を行い、
そのままオンラインで基調講演を視聴します）
KOTELO住所：富山県中新川郡立山町芦峅寺8
https://www.sanagi.net/

創業から47年、設立から45年を迎える（株）フクール。

事務機業、ITサービス事業を手掛けている同社は、今期より、

立山町で廃校になった小学校を利活用するシェアオフィス「KOTELO」をオープンしました。

自社社員はもちろん、取引先、地域も広く巻き込んだ、全く新しい挑戦です。

29歳で経営指針を創る会を受講し、31歳で事業承継してすぐに直面したお金や人の問題、創業者である父親との確執。

それらの苦難をひとつひとつ乗り越えた先に見えたパーパス（志）が、

この「KOTELO」開業に繋がっています。

創業から脈々と繋がる歴史の中から、自社が社会に提供していく価値とは何か？

逆境に立ち向かうために必要なものとは何か？を常に問いかけ実践している福崎氏。

不確実な時代を乗り越える経営のヒントがここにあります。

■基調講演
「時代を乗りこなす。社員と地域のために！」
報告者：張田　真氏／ハリタ金属株式会社　代表取締役

　経営理念「We create.私たちはつくる。私たちは、社会的意義ある新たな価値をつくり、

人と社会の発展に貢献することを使命とする。」のもと、SDGsの取り組みや働き方改革に至るまでの、

ハリタ金属株式会社の経営姿勢をとことん聞いて下さい！　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　プロジェクトチームを作り社員と考え方の共有と共感をはかり、

SDGｓ17の目標に日々チャレンジしておられます。

社員のための各種の働き方改革に取り組み、また地域のためのエコイベントや

企業連携など多くの事例をお持ちです。

　「言葉にできないことは実現しない。」と言われる張田氏。

理念・ビジョンは自分の言葉でとことん伝えることで、鮮明な戦略が社内で生まれる。

そこには「人事理念は従業員への約束である」という

経営者である張田さんの覚悟が垣間見られる講演になります。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

張田氏のお話を聞き、是非社員と地域のために！と心して下されば幸いです。

＜申込方法＞

■会員の方はこちら（e-doyu）→https://toyama.e-doyu.jp/s.event

■非会員の方はこちら（googleフォーム）→https://forms.gle/nZecicWcKiS3QLjr7

■FAXでのお申込みはこちら→

第31回経営研究フォーラムチラシ（FAX返信）.pdf

開催場所