高岡支部
高岡支部2月例会、新川支部松井幹事長地域貢献を熱く語る!
2019年2月19日、高岡支部2月例会を開催しました。報告者は、新川支部幹事長で、松井エネルギーモータース(株)代表取締役 松井健彰氏。タイトルは「企業活動を通しての地域貢献 これが私の生きる道!」~地域を愛し、地域に愛され、地域にとってなくてはならない会社とは?会場は、高岡市生涯学習センター503号室、今回例会担当したのは、本年度新しく分割した3つ目のグループ、高岡南グループ(野嶽グループ長)です。参加者は8名のゲスト、また遠く新川支部からの応援参加も多く、全体で57名の出席があり内容も素晴らしい例会となりました。
富山同友会が一番苦手としている課題テーマなので、どんな例会になるのか少し不安な部分もありましたが、松井氏の普段の実践している取組みの中から熱く語っていただけたので、地域活動とは何か?企業として何が出来るのか?などなど多くの伝わるものがあったのではないでしょうか。
松井エネルギーモータース(株)の概略を少し。松井氏の祖父は、太平洋戦争沖縄戦の生き残りとして復員し、片目を負傷していたこともあり、農協の倉庫番として働く中、地域で使われる日用品、雑貨を取り扱うお店を開業、それがスタートとして地域で必要とされる燃料(豆炭)なども扱うようになり、先代が車修理人の道を選んで、車社会に対応したガソリンスタンドを経営するようになり、現在は滑川市と上市町で2店舗を展開、また自動車修理、自動車販売店を2店舗を経営されてます。現在は18名の社員さんと共に地域に必要とされる企業を目指して、その取り組みはチューリップテレビでも紹介されるほど注目されています。
また地域が高齢化社会になることも意識され、電気自動車や、福祉車両の開発、普及にも努められたり常に地域でやらなければならないこと意識して事業を展開されたことを紹介されました。しかしながら初めから順風満帆に事業が展開できたわけではなく、いずれガソリンの需要も減る社会構造の中で、何をしていけばよいか常に考え実践してこられました。その中でもやはり、同友会との出会い、学びの中から今日の成果が出ていることを自信をもって報告されたように思います。これからが楽しみな経営者の1人であることは間違いありません。私も松井氏の活躍成長は、当初から見てきましたが、先代の父親は、とても頑固一徹で、中々息子を認めようとしてくれない当時の葛藤を、本人からも幾度か聞いたことがありました。その父親も1年半前に他界、自分が社長として、いざ経営に携わるようになると、祖父や、父がやろうとしていたことが、まさに地域の人たちの幸せを考えてのことであったと、やっていることに違いがあっても、根底にある源流、考え方は同じであったことを経営者になって更に理解できたことを話されたことが印象的でした。
松井エネルギーモータース(株)の経営差別化は、ガソリンの販売を一つとっても、対顧客とのやり取りだけではなく、そこを通る人特に子供たちも含めて常に見ておられることを踏まえ、社員の服装や言葉遣い、接客などをとってもきびきびとかっこよい仕事をあえて意識されておられます。近年ただ安いだけの、心のこもっていない事業スタイルが増えている中で、たとえ価格は、普通であっても顧客から選ばれるスタンド、お店となっています。また人が集まる仕事をしている会社を目指し、独自のイベントの開催を企画したり、地域の行事にも積極的に参加。会社を知ってもらうためには、見方、(視点)を変えることも必要であるということでした。働き方改革を積極的に推進するなど、たとえ売り上げが少し減っても社員が働きやすい、働き甲斐のある企業を目指しておられる報告は、大変インパクトがありました。その行く先には、町のあるべく将来像があり、未来のために地域の子供たちを巻き込んだイベントとくに「エネルギーマン」は、子供たちには絶大な支持を得てるだろうと簡単に想像できました。
また、同友会が目指す地域活動の取組みとして、上市町では、「ハッピー上市会の取組みは、7年目、60回を重ね、(株)コージン会長の小柴順子氏と2人3脚で推進してこられています。特に最近は、上市高校と地域産業の理解、愛着を育てる取り組みに多くの企業、行政、町民と連携を図れるようになってきており、こちらの方でも、今後が楽しみな地域づくりの役割を担えるようになっています。
いずれにしても地域貢献、地域づくりとは「何も特別なこと、大きなことをすることではなく、それぞれの企業の特性、得意分野で、やれることをそれぞれが意識し、たとえ小さな1歩でもみんなで踏み出すことが大切であると松井氏は強調されました。
その報告を受けて各グループでグループ討論を展開したわけですが、地域をテーマにした例会として大変わかりやすく、インパクトのある高岡支部2月例会となりました。懇親会は、会員のお店「矢波」で行われました。 (文責 天野 修一)