となみ野支部
「人手不足からの脱却!」となみ野支部、共同求人委員会合同例会開催
2月28日(木)砺波市商工会議所にて、となみ野支部と共同求人委員会合同のオープン例会「人手不足からの脱却」と題して長野県中小企業家同友会会員で長野県下高井郡山ノ内町にある渋温泉「春蘭の宿・さかえや」の代表取締役 湯本晴彦氏と社員の堀内勇斗さんをお迎えして、さかえやさんがどのように人手不足から抜け出すことが出来たか、これからのさかえやについて報告して頂きました。(写真、記事 となみ野支部幹事長 山下泰史)
スマホを持ちながら入浴するお猿さんの写真を説明する湯本社長。尚、この写真は外国人旅行者がうっかり落としてしまったスマホをお猿さんが拾い上げて画面を覗き込んだ瞬間を撮影した奇跡の一枚だそうです
この日の参加者は支部、他支部、ゲストをはじめ60名近く参加し、報告、グループ討論共に大変な熱気を感じました。
湯本社長は、もともと外資系のコンサル会社に勤めていましたが継承の問題が発生したため自身が事業を承継することを決めて、さかえやに入ります。その後経営の面で先代と対立、半ば強引にさかえやの経営を引き継ぐものの就任頭初は仕入れ費用の支払い(通帳残高3万円→支払い予定が600万円!)、大みそかの暖房機器の故障、更新、従業員の教育問題、集団退職、片腕だった板長の突然の他界など、幾度のピンチを乗り越え、人手不足の解決を模索する中、たまたま試験的に引きこもりや不登校の青年たちに職業体験をさせる中、彼らの特性に気付き、更にやる気を掘り起して適材適所に置いて、働く喜びや自信を着けさせるようにしたそうです。
社員の堀内さんは、湯本さんの片腕であった板長さんが採用を決めた人材でしたが、その板長さんは堀内さんの入社を見ることなく突然の他界。しかし堀内さんはさかえやに入社してから一生懸命勉強して板場、客室係などを経験し、今や湯本社長の片腕的存在であり、堀内さんの成長が無ければ「旅館甲子園」の二連覇は無かったかもしれません。
報告の後、グループ討論テーマ「わが社とさかえやの違いは何ですか?」に基づいて熱い討論が各グループで展開されました。