高岡支部
高岡支部8月例会を開催!報告者は、㈱富士機工、藤森淳也会員
高岡支部8月例会は、8月25日(月)今回初めての会場として高岡市ふれあい福祉センターホールにおいて開催されました。報告者は、昨年度経営指針を創る会で、経営指針を創ったばかりの(株)富士機工代表取締役社長の藤森淳也会員です。正直どんな例会になり報告をされるのか不安はありました。基本自分たちの仲間内からの実践体験報告をしていただき、課題を深めるのが同友会例会の主旨であり原点でありますが、中々実践体験者は身近にいなくて、広くインパクトのある報告者を立てているのが多かったように思います。しかし今回、藤森会員の報告は、内容も大変すばらしく、高岡支部の今年度1回目の例会として期待を超えるもの(失礼)になりました。参加者は54名でした。
報告内容を簡単に報告します。藤森会員は、会社を先代(叔父)の急逝から入社1年半の28歳の若さで引き継ぐこととなり社長に就任します。時にリーマンショックとも重なり業績もだんだん落ちていく時代を経験し、自信もなくしていきます。そんな中これまでのJC活動に参加していた先輩に誘われ同友会に入会しますが、なかなか足が向かない毎日でした。これまで同友会の例会などどれだけお誘いしたことでしょうか?ほとんど出れていなかった会員が「同友会の経営理念塾」「経営指針創り」の受講、そして作り上げた理念をもとに新たな挑戦をしていく決意、覚悟を見事に報告されました。(良かったです。)
今回の8月例会のタイトルは、「人を生かす経営の挑戦」~令和の改心~。報告者の藤森会員は、(株)富士機工の社長さんです。会社は、1982年創業の機械工具の販売、切削工具の再研磨及びカスタマイズをする会社で、資本金は1500万円、社員数は、役員含む6名の小さな会社ですが、鋳物鋳造や機械金型に携わる企業が多い高岡市、呉西地区にあって、なくてはならない中堅の会社です。
業績が下がり、経営の危機感を募らせていきます。それは地場産業の衰退であり、廃業が増える中、インターネット販売など流通も変化していきます。様々な要因が重なり、解決の糸口を探るべき同友会での「経営理念づくり」、さらに深めるために「富山県の経営指針を創る会」を受講されます。 高岡支部、射水支部、氷見支部合同理念塾で最初に作った経営理念がこれです。
⇓ 納得の理念が得られずさらに深めるため、県の経営指針を受講、更に進化した経営指針がこれです。
先日、経営理念を社員と共有すべき社内で初めて経営方針説明会を開催し、(株)富士機工が気持ちも新たにスタートを切りました。今後、業務内容も新商品の開発販売や、廃業された研磨業者から引き取った研磨機械を利用し実際に研磨作業を行うなど、戦略的にも新たな挑戦をしていく予定です。今後の更なる飛躍を祈念いたします。例会終了後の懇親会も高岡秋吉で行われ、大変多くの参加者で盛り上がりました。
文責 天野 修一