共同求人委員会
県内学校の先生方との意見交換会
「ミスマッチ入社をどう防ぐか!?―若者育成の観点から共に考える―」
共同求人委員会が主催する「県内学校の先生方との意見交換会」が
6月30日、富山教育文化会館にて開催されました。
現在の学生の就職活動状況や昨年との比較、また今後の見通しについての情報交換に加え、
今年は、「ミスマッチ入社をどう防ぐか!?―若者育成の観点から共に考える―」と題して、
グループ討論を行いました。
参加された各校の就職状況については、学科にもよるが、おおむね昨年よりも回復基調にあり、
企業側の採用活動は、ウェブ面接などに慣れている企業は順調に採用活動を進めているという状況でした。
学生も企業もコロナ禍のなかで、いち早く状況に適応した者が動きを進めているという印象です。
就職活動のオンライン化が進むなかで、実際に会って雰囲気などを確認する大切さを感じている方は
多いのではないでしょうか。
就職担当の先生方が感じている早期離職する学生は、多くは企業の雰囲気をつかめていないまま入社し、
自分の思っていた仕事のイメージと異なっているため離職に繋がっているということでした。
企業側がミスマッチ入社を防ぐ対策として、面接時に仕事のいやなことも徹底的に話し合うといったことや
一緒に働くことになる現場の社員にまずは面接をしてもらい、お互い印象をつかんだうえで、実際にアルバイトとして
働いてもらい、そのうえで内定を出すかどうか(または受けてくれるかどうか)判断をする。
また、今の学生は面接対策はとことんしてきているので、すこし変化をつけた質問をすることで相手の素が見えて
そこをどう切り抜けるかを見ているという企業もいらっしゃいました。
学生が本当にここで働きたいと思って入社試験を受けてくれるためには、日ごろからの働く環境整備や、
会社全体の雰囲気作りも必要になるでしょう。
それは、学生を少しでも良い会社に送り出したい学校側としっかりと戦力になって働いてほしい企業側とが
一致する思いではないでしょうか。
売り手市場であるという意識も大きく、一度辞めても次にどこかへ受かるだろうと考える若者も多く、
企業と学校とが連携して働く意味や人生の大切なことなどキャリア教育を実施して、多くの学生に理解してもらうこと。加えて学生や、その親へ地域の中小企業の知名度を上げることも重要でしょう。
また、大手志向ばかりの学生が増えれば、地域から若者が流出していくため、そういった地域に根差した教育が必要だ
という意見も出ました。
まだまだ意見交換は尽きないようでしたが、
コロナ禍ということで例年の懇親会はできず、お開きとなりました。
ご参加いただいた学校および企業の皆さま、ありがとうございました。