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城南支部

澤井 真悟 会員

澤井 真悟(2022年入会・城南支部

澤井 真悟
ユニオンテクノ株式会社 代表取締役

〒939-2756 富山県富山市婦中町下井沢3217-1

TEL: 076-465-5940 / FAX: 076-466-3810

業種: 製造工場向けの自動省力・安全・効率化を目的とした装置の設計製作据付

生産工程の自動化・省力化をお手伝い!製造業を盛り上げる!

地域に必要な価値を提供し、地域にとって "なくてはならない企業" を目指す

~確かな技術と経験に基づき、世の中に無いものを創り出す~

製造になくてはならない装置を設計・製造・据付まで一貫して行う

事務局が企業訪問してきました

城南支部 澤井 真悟さん(ユニオンテクノ㈱ 代表取締役)のもとにお邪魔させていただきました。
澤井さんは2022年4月に入会され、約2年しか経っていませんが、その明るい人柄と精力的な姿勢でもう何年も同友会におられるような印象を受けます。
入会されたその年に「経営指針を創る会」を受講されてご自身が感じられたことや、同友会に入会して変化したことなど、様々なお話を聞かせていただきました。

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【会社概要】

生産工程の自動・省力化や安全対策、作業負荷軽減などの装置の構想・提案から設計、部品製作、組立、据付工事、既設設備の改善改良など幅広く行います。
例えば、お客様の工場にて、1日に2000個の製品を製造するために4人が8時間作業している工程があったとして、
この工程を2人で作業できるようにする、または4000個製造できるようにする、といったことを実現できる装置を様々なメーカーの機器を駆使してオーダーメイドで設計し、部品を製作して、お客様の現場に合う形にセットアップしているのだそうです。

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【同友会入会のきっかけ】

2022年、初めて新卒採用の社員を会社に迎えました。彼が入社する機会を作ってくれたのが同友会なんです。
当時から同友会会員だった父(城南支部・澤井 勇会員/ユニオン産業㈱ 代表取締役)から連絡がきて、同友会の共同求人委員会に「機械設計をやりたい」学生の案内が出ていたことを知りました。
そこで学校へ連絡してうちを紹介していただき、面談して...とんとん拍子に進んで内定を出しました。
弊社では新卒採用が初めてで、私自身もどうしたらいいか分からない・新入社員に対しての接し方を知らないという状況で、もちろん社員のみんなも同じ状況でした。

同友会の合同入社式と新入社員研修会があったので、そこに参加させてもらいました。
そこで経営者の方々が集まって、各社の新入社員たちに手弁当で色々話をしたり研修に関わっている姿を見て、こんな会があるんだと衝撃を受けました。
いつもだったらお金を支払ってこういう研修を社員に受けさせたりするんですが、同友会は他の会とは違い経営者と社員が学び合うことで共に育つことをその時知ったんです。
それだけしてもらったし、やってもらった分は返さないとという正義感もあって入会しました。

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ーお父様である澤井 勇会員からは同友会について何か話は聞いたりしていたんでしょうか。

正直言うと、父親から聞く同友会と周りから聞く同友会に乖離があって、あまり入りたくないと思っていました。
自分自身が父の会社で社員だった頃の目線で考えると、「会社が大変な時に会社以外のことに時間を使っている社長は何をしているんだ?」という感覚ですよね。
今となっては、それは「経営者にしかできない仕事であり、社長が外へ出て活動しなくてどうするんだ」という父の立場は分かるんですけど、当時は理解できなかったですね。

そういう意味で考えると、ちょうど新入社員が入ったタイミングであり、同友会からの縁だということもあって社員からの理解を得やすい状況だったので、自分が入会するタイミングは良かったかなと思います。

【同友会に入会して学んだこと・変化した点】

人とのつながり・出会い・外に出ることの大切さ・重要性を学びました。
「私は会社の社員と目の前のことしか見えていなかったんだ」と気づいたんです。

社員と同じ目線で会社のことだけやろう・頑張ろうという感じだったんですが、同友会に入って初めて社長の仕事とは何かということを学びました。特に、松岡 雄祐会員(城南支部/㈱オーパーツ 代表取締役)との出会いはとても大きいです。

独立してから10年、今まで自己流で大きな問題も特になくうまくできていたんです。自分できてるじゃん、このままやっていけば大丈夫だろうと思っていたんですよね。
でも、「社長の仕事ちゃ何よ?」と松岡さんに問われたとき、うまく答えられなかったんです。
松岡さんには、会社で社員を見ているだけが社長の仕事ではないし、それではだめだと色々教えていただきました。

同友会に入会して、素直にいろんな人の話を聞いて行動すると色々見えてくるんだということに気づくことができましたし、「社長とは?」という自己流だった定義から脱却できたことが一番大きな変化ですね。

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ー経営指針を創る会を受けてから考え方が変わったとおっしゃっていましたが、特に変化した点・エピソードなどあれば教えてください。

昔色々あったことから、従業員みんなあんまりいい思いはしていないんですね。どうしても根幹にしこりがあるというか。
私自身、創る会の第1講を受講して、その部分が解けたんです。「あぁ、私もそうだったんだな」と。
今まで反骨精神でどうにか頑張っていましたが、私がまず変わらなければいけないと思いました。
そのことを私の気持ちも交えて、従業員に社内集会で話しました。そこからひとつ荷が下りたみたいな感じでしたね。
やっぱり思っていること・考えていることって行動に絶対出るんですよね。創る会でも常々言われましたけど、言葉の端々に思ってることが全部出るんです。やっぱりそういうのって社員にも伝染してしまうし、そこはもう私が切り替えないといけないことだなと。
「私はもう切り替えて頑張っていくから、みんなも切り替えて頑張ろう」という風に伝えました。


ー他に力を入れたことなどはありますか?

鍋蓋組織だったそれまでの組織を変えるために力を入れました。創る会をきっかけとして、2人部長を据えて、私と部長たち3人での勉強をよくするようになりましたね。同友会の色々な勉強会にもそうですし、別の会の勉強会にもよく3人で行っています。
私から直接的に作っていくよりも、組織的に作っていかないとなと思っています。それが組織というものだとも思いますし。
2人の部長も、自分の後輩を作っていかなければいけないという思いで行動してくれるようになったので、とても感謝しています。

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(とても綺麗に整頓されている工具。従業員の方々が丁寧に扱われていることが一目で分かります!)


ー澤井さんが同友会で学んだことを会社でよく共有できていると他の会員さんから多く伺いますが、何か意識されていることなどありますか?

従業員には朝礼で伝えることが多いです。でも、みんなそんなに内容を真剣に聞いているわけじゃないと思いますよ(笑)
でもこれだけは言えるのは、同友会に入ってて良かった!という思いはよく伝えてます。

社長が同友会に入ってて社員になんのメリットがあるんだということに対してですが、
例えば今日の朝礼では「給料上げないといけないね」って話してましたし、「同友会ではこういう考え方してるよ」とか「会員さんでこういうことやられてる方がいるんだよ」とかそういう話をします。

そうすると、「あ、社長他の会社の話も聞いてきてるんだ」「ちゃんと情報収集してるんだ」ということが社員は分かるじゃないですか。
社長が何をしているか明確に分かることが大切だと思っています。それが会社をよくしたいとか社員のためにと思って行動しているなら尚更ですね。


【自社のこれから】

今後変えていきたいのは社風ですね。社員がもし社風ができてると思ってるとしたら、それはまだ私が思っている社風ではないです。私が思っている社風になるようにしていかなければいけないし、そうすることで私の考える経営理念に近づくベースになっていくかなと考えています。

社員全員にまだ経営指針を伝えていない理由はそこなんですよね。部長2人は創る会に来て指針を聞きに来てくれたので、3人で社員全員に伝えるかどうか相談しました。
そこで、まだ社風というベースもできていないのにまだ言っても伝わらないだろうし理解できないんじゃないかということになりました。
私たち3人が口うるさく言って作っていくようなものでもないと思うので。

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ー最後に目指す点があれば教えてください。

私が目指すところは、最後は社員に胴上げしてもらいたいんですよ(笑)
それがいつになるかは分からないですが、達成するために今は何をすればいいかを考えている段階です。
これだ!というものがまだ浮かんでいないので、それを考え続けています。胴上げされて引退して、次の人にタスキを繋ぎたいです。
それを最終的なゴールに設定しています。

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(インタビューの合間に最近新しく作った製品を紹介していただきました)

ー「これも同友会で学んだ考えがあったから作ったんですよ!」と澤井さんは部屋にあった製品を実際に使用して紹介してくれました。

取引先から、「このテープ売れにくいんだよね、売れるような何かいい方法ないかな」と相談を持ち掛けられたのがきっかけで作ったんです。
イベント会場とかで配線をまとめるためにテープを貼るじゃないですか。あのテープなんですけど、人力でいちいちしゃがんで...って大変だと思ったので、立ったまま歩いて貼ることのできるテープ貼りの製品を作ってみました。

今までだと、作っても儲からないだろうっていう考えが先行していたんですけど、同友会で色々学んだおかげで、これ作っても儲からないだろうな...でも、儲けるだけが全てじゃなくて他にもこんな良いことがある!という考えが色々浮かんでくるようになったんですね。
今後はこの製品を卸して販売したいなと思っています。
ただ問題として、BtoCになる可能性があって、うちはBtoCの経験がないからどうしようかなという感じです。
でも、同友会で学んでいるおかげでそういった難しさも知っているし、どうやっていけばいいか・誰を頼ればいいかとかそういう考え方の幅がすごく広がったから、不安はないですね。

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(お客様からの相談で生まれた製品。特許も取られたそう。)

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(事務所に入ってすぐ、特許証が飾られていました!)


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《訪問しての感想》

青年部会の勉強会などに社員の方と参加されている澤井さんをよく拝見していたので、今回お話を聞いて、これだけの思いや多くの考えを共有されているということに驚きました。
また、初めて聞かせていただいたお話も多く、色々あった中で気持ちを切り替えてやってこられた澤井さんの強さに感動いたしました。
澤井さんの話される内容だったり、考え方や行動に芯がある理由がよく分かりました。

澤井さん
お忙しい中貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。

(訪問日:2024年3月15日 文・写真:事務局 岡本)

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