政策委員会
南砺市でエコノミックガーデニングを学ぶ!
11月29日(金)、『地域経済を救うエコノミックガーデニング』と題する学習会を南砺市福野文化創造センターヘリオスで開催し各方面から54名が参加しました。(主催:富山同友会政策委員会 後援:南砺市・南砺市商工会・南砺市観光協会)
エコノミックガーデニング(※)研究の第一人者である拓殖大学政経学部 山本尚史教授を講師に招き、市町村の産業振興策が成功するポイントについて学びました。
※エコノミックガーデニングとは
2006年度版米国中小企業白書で取り上げられた、地域経済活性化プログラムの名称。1980年代後半からコロラド州リトルトン市で取り組まれたエコノミックガーデニングは、地域の産業創出並びに雇用創出で高い成果を挙げたことで注目され、近年、日本でも導入・研究する市町村が増えている。
地域経済を「庭」、中小企業を「植物」に見立て、産学官と住民、金融機関などが連携して地元企業の成長を後押しし、地域経済を活性化させる考え方および手法。
地域経済振興のキーワードは「連携」
「国土の大部分で人口が疎になる一方、東京圏等に集中が起きる(国土交通省資料より)」と指摘されている通り、県内市町村は都会を上回る勢いで人口が減少し、その結果、地域扶助力が低下していきます。一方、行政においては、人口規模・密度が低下すると行政コストが増加していきます。低成長下において、市民が幸福を実感するためには地域力向上の仕組みづくりが急務となっています。
山本教授は、「未来を明るいものにするには、地域の富を再認識し、進取の気性旺盛な地元企業・商店が長生きして繁栄するビジネス環境を、その地域の特性に合わせて構築する必要があります。そのキーワードは"地域内連携"であり、"産学官公民の工夫"です」と語りました。それを受けてのグループ討論では『地域経済の振興のために、それぞれの立場で何が出来るか』について、意見を交換しました。