高岡支部
高岡支部8月例会を開催。人を生かす経営の更なる学びを深めました!
高岡支部主催の8月例会は、2018年8月23日高岡市生涯学習センター(ウイングウイング)4Fホールにおいて、報告者に群馬同友会の杉﨑由里氏((株)エスティビー 代表取締役)をお迎えして盛況に開催されました。今回のテーマは、「人が人を育て、人が会社を育み、だから会社が人を守る」サブテーマ~社員一人一人が活躍できる環境づくり~と題して、同友会の目指す人を生かす経営を正に三位一体となって総合実践されておられるエネルギッシュあふれる女性経営者からの体験報告で、6名のゲスト、2名の社員さんはじめ高岡支部会員の更なる学びを深めることが出来ました。
今回杉﨑氏が報告されることで、群馬同友会から2名、岐阜同友会、石川同友会からも各1名が報告者の応援?に駆けつけてくださるほどの、同友会活動にも積極的な取組みをされ、自社の企業経営においても実践され、短期間の間に企業を改革、多くの実績も挙げておられる方です。なので同友会を知るうえで、その目指す経営とはどうゆうものなのか、実践へのプロセス、経営者の役割とは何か、など大変解りやすく伝わったのではないでしょうか。総参加者60名ほど。
例会に惜しくも参加されなかった方へのために簡単ではありますが少し報告内容についてまた、(株)エスティビーの取組みついてまとめてみました。
(株)エスティビーは、1998年1月氏の母親が創業され、6年前に事業継承、現在21期で、主に産業廃棄物運搬業及び貨物輸送業を主体に経営をしている社員11名の企業です。事業の目的として、物流という手段を用いた、環境改善を通してゼロミッションを産業界へ広め、人と社会の永続的繁栄の一端を担うことを掲げています。ゼロミッションとは、産業に伴い排出される廃棄物、副産物を再活用することにより、社会全体として廃棄物をゼロにしようとする考え方です。
杉﨑氏は、リーマンショックの年に事業を継承、会社も社員さんや母である社長との葛藤の中、群馬同友会に誘われ入会しました。そこで初めて起こるすべては、起こるべきして起こった必然であることに気づきます。そこから、まずすべきことは環境改善であること、また、それ以前に変わるべきは自分であることに気づき学びを深めていきます。
そこから同友会の学びと実践のプロセスがスタートを切りました。社長1年生では、ほとんどどんぶり経営をしていた中から、同友会の理念について学ばれ掲げられます。そこから計画的な設備投資、事業拡大をされ、計画的な人材採用と育成に初めて取組みを進められました。
新卒採用迎え入れた昨今の運転免許制度の改革により、2t車による家電配送業務を登竜門に入社後3ケ月以内に準中型免許の取得を積極的支援、人の可能性を生かす本気の育成体制をとっていきます。また60歳以上の雇用も積極継続、パートの女性正職員も正規雇用するなど同友会で学ばれた改革を実践され成長されておられます。
杉﨑氏の報告は、さらりと報告されましたが、実際は、本人の病気や社内での葛藤を乗り越えられたこともあり、文章では書き表せない努力や、苦労が多くあったのではないかと思われます。本人のバイタリティや育った社員さんと共に築いてこられた企業の今後の益々の繁栄を確信できた例会報告であったのではないでしょうか。
例会報告後懇親会はいつもの居酒屋「たかまさ」で行われ懇親を深めました。懇親会が盛り上がったのは良い例会の証でもあると思いますので、画像を添付いたします。 (文責 天野修一)