となみ野支部
「海を超える善の架け橋」となみ野ビジネス交流委員会海外研修旅行INインドネシアその1
となみ野ビジネス交流委員会主催の海外研修旅行が11月1日から4日まで行われ、現地に進出している新川支部の㈱コージン様の現地法人の工場訪問やインドネシアからの研修生を事前に教育して送り出す施設の見学、その他首都ジャカルタ市内のショピングモールの見学などを行いました。
11月1日(木)AM6:00に富山空港に集合、今回は全部で8名の参加の予定でしたが、いきなりトラブル発生!でも全員何事もなかったwかのように富山空港を定刻通り離陸、一路乗り継ぎの羽田空港に向かい10時過ぎに全日空機でジャカルタに向けて飛び立ちました。
羽田からインドネシアの首都ジャカルタまでは約7時間の道程、時差は2時間あります
夕刻4時頃ジャカルタに到着、㈱コージン現地法人の責任者である宮川さんと合流しバスで中心部にあるホテルに向かい小柴社長とも合流します。
この日は移動の疲れもあったので小柴社長に準備して頂いたインドネシア料理レストランで夕食という行動でした。
明日の学びに向けて中島武司となみ野ビジネス交流委員会会長から今回の旅行に際しおぜん立てをしていただいた小柴社長への感謝の言葉と乾杯、それから本格的インドネシア料理で英気を養います
日本ではなかなか味わえない本格的なインドネシア料理を堪能させていただきました。
翌日は8時半にホテルを出発、一路コージンさんのある工業団地とその前に日本に向かう研修生を教育する施設を見学します。
ジャカルタの中心部からコージンさんのある工業団地までは距離にして40キロ程、市内を走っているとベトナム程ではありませんが庶民の足はスクーターが一番多く、といっても乗用車もそれなりに走っており自動車に関しては庶民でもなんとか手に入るぐらい首都圏の生活レベルは高い様です。
インドネシアの人口は現在2億人、その内首都ジャカルタの人口は1000万人、主な産業は石油産業(産油国です)農業、漁業で通貨単位はルピアで1インドネシアルピアは0.01円、両替したインドネシアルピアのお札の最高額は100,000ルピアで日本円で800円程(11月6日の為替)になります。
物価はまあまあ安いのですがイスラム教の国故、酒類は高くてビール類はそれほどでもありませんが洋酒、ワインは日本で飲むより倍近い高さになり今回の旅行では参加者にワイン、ウイスキー、焼酎の持参を呼びかけたほどです。ちなみに飲食店への持ち込みはOKで持ち込み料も一本2000~3000円程度なので洋酒やワイン、焼酎をたくさん飲むなら持ち込んだ方が安い!と言う事もあります。(インドネシア入国の際、酒類は1リットルまでなら申告は不要)
バスに揺れて最初の見学場所である実習生の教育施設、公益財団法人国際人材育成機構、略称アイム・ジャパンさんを訪問しました
(以下アイムジャパン)アイムジャパンさんでは日本に送る実習生の事前教育と人材派遣を主な業務にしています。訪問した日も入校して一か月~二カ月の生徒さんがちょうど日本語の授業を受けており、見学した入校1カ月の生徒の教室では全員19歳の男性の生徒さんが日本語の授業を受けていました。
アイムジャパンさんの教育方針は見事なまでの軍隊式スパルタ教育であり男女全員が寮生活をおくり、男子は全員丸刈りでありすべての発声は大きな声でお辞儀の角度も決まっているようです。彼らを初めて見た時、その姿と立ち振る舞いから何だか日本の高校球児のように見えました。
今回校内を案内して頂いたアイムジャパン、ジャカルタ駐在員事務所所長の小宮正信氏が教室後方で立たされている生徒たちを呼んで立たされた理由を問いただしています。小宮さん「君は何故立たされているのか?」生徒さん「リポートを出さなかったからであります!」基本的にリポートの提出が出来なかったり規則に違反した生徒は立たされたまま授業を受ける事になります。このスパルタ教育のおかげで生徒さん達は一か月で挨拶から簡単な日常会話、習慣に基づく行動などはだいたい覚えてしまうそうです。
生徒の皆さんが生活している寮の中も見学できました。二段ベッドで寝泊まり
↑アイムジャパン、ジャカルタ駐在所所長 小宮正信氏。大学卒業後アイムジャパンに入り、この道20~年だそうですが、これまでインドネシアから日本に42,000人程送り込んだそうです
アイムジャパンでは施設への入校に際しても試験があったり学習の途中途中に試験があるなどその都度適性を見られ生徒はふるいにかけられ最終的に選抜された人間が初めて日本の企業との面接に挑めると言う厳しい方法で確かな人材を日本に送る方針を取っています。アイムジャパンさんの様な厳しい教育方針を持っている施設は他にもあるそうですが、多くはまだまだやみくもに日本に人材を送り出している業者も多く、その様な形で送り出された人達が日本の生活になじめず最終的に犯罪や不法行為に手を染める事になって強制送還されてしまうそうです。
ここで教育を受けている生徒は決して貧しい階級の出身ではなくジャカルタ周辺の中流家庭の子女が日本や海外での実習生生活を送りたくて入校を希望している事、そしてアイムジャパンとして日本に送り出した実習生たちがインドネシアに帰って来た時、彼らにはインドネシアの労働力として帰ってくるのではなく、日本での経験を生かして自ら起業して経営者となり、将来のインドネシア経済界の中心的な役割を担って欲しいとの想いがあるそうです。
学習は勿論、労働意欲も高く、自ら起業するポテンシャルも高いインドネシアの青年たち。そして人口が二億あり今も増え続けているこの国の現在を見て人口も経済も、子供達への教育姿勢も下降、混迷をたどる日本と比べても、ものすごく活気と活力、希望のあふれる国だと思いました
このあとコージンさんのある工業団地「MM2100」に移動、見学前に団地内の日本食レストラン「飛鳥」で昼食(海鮮丼が美味(^^)そしてコージンさんに向かいます⇒その2へ(^^)
となみ野ビジネス交流委員会副委員長兼海外担当 山下 泰史