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城南支部

城南支部6月例会「私たちが見えていない社会問題の現状」

(21/06/29)

6月28日(月)城南支部例会が開催されました。
パネルディスカッションのテーマは、「私たちが見えていない社会問題の現状」
2月に開催した例会の第2弾です。
パネリストとしてNPO法人ハッピーウーマンプロジェクトの理事である小林涼子氏と
高岡DV被害者自立支援基金パサパ代表の沙魚川万紀子氏の2名を迎え
コーディネーターは種部恭子会員(女性クリニックWe!富山 代表)が務めました。

まず、3者のパネルディスカッションで主にDV被害者の現状や一度精神的・肉体的に傷ついた方が
どのように社会復帰を目指すのか。実際に支援しているケースについてお話しいただきました。
DV被害ひとつをとっても、被害者の家庭環境やこれまで受けてきた教育、さらに加害者の置かれた環境など
誰も望んで被害者になどなってはいないという事実があります。
そのような支援を必要としている方たちに中小企業は何ができるのか。いきなり正社員として働くことは難しいが、
通常の半分やそれ以下の分量かもしれないが、できることからひとつずつ取り組むことが社会復帰につながるので、
そういった仕事を少しずつ用意してほしいとパネリストたちは訴えます。

続いて、「私たちの会社に、彼女ら(事例に出てくる)が活躍できる場はありますか?」をテーマに
グループ討論をおこないました。
まず現状を知ること、知らないことが多い。自社1社のみでできることは少ないのではないか、
だからこそもっと柔軟な働き方を提供していけばよい。時間ごとに1人が数社の仕事に同時に取り組んでもいい。
そこから自分に合ったものを見つけられるような環境をつくることが必要だといった意見や
一方で行政の責任が大きいといった意見も出ました。
グループ討論のまとめとして、2月の例会時でも出た言葉「職親」として、職を通じて地域を良くしていくことが
何よりも中小企業の役割であり、同友会の理念と一致することだろうという意見もいただきました。

今は、自分の身の回りに被害にあっている人もいないので、関係ないと思っていても、
いつ自社の社員や、その周りで問題が起きてくるかはわかりません。
決して自分に見えていなくても、今もどこかで被害者は社会に存在しています。
だからこそ、『私たちが「見えていない」社会問題』なのではないでしょうか。
貧困・教育・ジェンダー平等などSDGsとも深くかかわる、より多くの方に知っていただきたい問題です。

報告者の皆さま、ありがとうございました。
当日会場・ZOOMでご参加された皆さま、おつかれさまでした。

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