全国大会
第49回青年経営者全国交流会from岐阜
9月9日(木)に第49回青年経営者全国交流会from岐阜が開催されました。
今回は、昨年に引き続き完全オンラインの青全交となりましたが、
参加者は当初目標の2000名を超えて2500名近くの事前申し込みがありました!
まずはZOOMで、19分科会が設営され、全国の青年経営者による実践報告がおこなわれました。
特に第2分科会ではオンライン開催を活かし、報告者のビジネスパートナーがいる
インドネシアとドバイをつないで、パートナー企業からの報告もおこないました。
その後、YouTube Liveでの生配信に移行し、
中島 徳至氏(Global Mobility Service株式会社 代表取締役社長)による記念講演がありました。
中島氏は、これまで3社の起業をしてこられたなかで、1社目である電気自動車開発の株式会社ゼロスポーツのころには
岐阜同友会にも所属しておられたそうです。
現在のGlobal Mobility Serviceでの事業は、これまでの事業の経験から得てきたものをフル活用し、
貧困層が与信審査を通過できずに自動車を購入することができないという問題を解消すべく立ちあげました。
「モビリティサービスの提供を通じ、多くの人を幸せにする。」という理念と
「真面目に働く人が正しく評価される仕組みを創造する。」というビジョンをもとに、
これまでの技術ではできなかったことをDXにより様々な課題の解決を実現しています。
世界で支払能力があるにも関わらずローンを活用できずに自動車を購入できない人たちは
約17億人規模でいるとされ、そういった貧困層が自動車を購入できるようになれば、
それだけ貧困から抜け出すことが可能になると言います。
すなわちSDGsの目標の①である貧困の解消を目指すこと、貧困の連鎖を断ち切ることで、
それ以外の達成目標も合わせて解決していくことにつながります。
まさに自社事業を通して正しく利益を上げていくビジネスモデルがそのまま社会問題の解決に
つながっている事例であるといえるのではないでしょうか。
自社が提供する価値は五方良しをめざして新たな市場創造を目指していると中島氏は言います。
かつて電気自動車開発ベンチャーで描いていた未来を志半ばで事業譲渡せざるをえなかった
苦い経験を乗り越え、新しいFintechサービスを通じて社会を創造しようとする姿勢は、
当時からブレることはないのでしょう。
また、Global Mobility Serviceでは2013年の創業以来、新卒採用を毎年継続しているそうです。
中途採用で即戦力を確保を優先する通常のスタートアップ企業の多くとは異なり、
新卒から育てていくために、最終面接では必ず経営理念の説明をし、自社が向かう方向と
共感できる人材を採用してミスマッチを防ぐようにしているといいます。
若くても大きなチャンスと力を発揮できる場を与え、自身の失敗してきた経験も踏まえて
挑戦した失敗には寛容でいることが大切だと語ります。新卒1期目の社員は今、取締役に就任するまでに成長してきたそうです。
社員のやる気や気持ちを大切にした経営を常にしていきたいと語る中島氏でした。
最後は、岐阜から次年度の開催県である兵庫へのバトンリレーでした。
次回こそはリアルで開催して集まりたいとの決意表明もあり、コロナ禍を超えていく
熱い思いを感じられた挨拶で今年の青全交は幕を閉じました。
参加された皆さまお疲れさまでした!
設営・運営にかかわった皆さま本当にお疲れさまでした!
(全体会会場の様子は、岐阜同友会よりご提供いただきました。ありがとうございました。)