高岡支部
高岡支部合同地区会
㈱フジタ、工場・アートミュージアム見学会開催!
11月22日(水)高岡支部東地区、西地区合同の地区会は、人気テレビ番組「ガイアの夜明け」でも放映された㈱フジタの梶川貴子会員(社長)の取組みを、工場と話題のファクトリーアートミュージアム・トヤマ見学後、同二階の貸ホールにて説明していただきました。斬新な事業改善の取組みや産業観光などでも注目されている金属アートのミュージアムオープンに至った経緯や今後の課題、方向性などプロジェクターを使って解りやすく説明していただきました。懇親会は、場所を移して高岡秋吉で開催され、参加会員の多くの満足の笑顔が見られました。㈱フジタ、梶川社長の取組みは、これから成長発展の多くのキーワードが含まれ、全国区レベルの例会でもOKな内容で、大変有意義な地区会となりました。高岡支部からは15名の参加がありました。
工場内を見学、梶川社長自らの説明で、取り組んでいる「見える化」のボードを見入る高岡支部会員
ファクトリーアートミュージアム・トヤマを見学する高岡支部会員、なんと資金調達は、クラウドファンディングで達成
株式会社フジタは、1963年(昭和38年)創業、1975年(昭和50年)会社設立で資本金1500万円、社員数11名の金属金型を主とする町工場ですが、梶川貴子氏が社長に就任したのが、リーマンショック後の2010年でした。しかし2011年に東日本大震災があるなど世の中の景気は回復せず、淡々としていました。社内改革を進めようと3Sをやろうと言っても社内ではブーイング状態でした。
何とかしなければならないという行動が、あきらめずに方法を考え工夫を重ねていき、掃除タイムには音楽を流すなど変化に対応し、少しずつ改善していきました。「社内の作業の見える化」「グッドJOBカード」「社員教育資格取得制度、OJT開始」2014年には、後にミュージアムになる第2工場を取得。2014年にはISO9001を取得。フジタに勤めてよかったと思える会社を目指して女性経営者目線で頑張っておられます。
その中で大きな転機となったのが、第699回「ガイアの夜明け」で紹介された自社商品開発講座「ZENSCHOOL」との出会いでした。受講していた時にたまたまこの「ガイアの夜明け」の撮影隊が入っていて、それがご縁でたまたま高岡のフジタまでついて来ることになりました。
半年の取材撮影の後、いよいよ2016年に「ガイアの夜明け」放送されましたが、タイトルが「崖っぷち町工場の逆襲」。知らなかったと言え、このタイトルはないだろうと変更を求めたがすでに遅し、結局そのままの放映となりました。
このZENSCHOOLでの出会い学びから、実際に「クラウドファンディング」を実施。9月には目標金額が達成できたので、念願の「ミュージアム」の建築工事を開始、2016年11月に世界でも一つの「ミュージアム」のプレオープンに至りました。
夜になると真っ暗な工場地帯に突如こんな素敵な「ミュージアム」ができました。ロゴマークも素敵です。
二階はフリースペースになってい各イベント会場としても貸し出しています。
工場見学と5S活動に取り組む「フジタ」への関心が高まり、年間1000人もの多くの企業視察に来られ。昨今産業観光が注目されていますが、先にオープンした「能作」の視察と合わせ、フジタにも訪れる県外からの視察が多くなっています。それが高いレベルでの出会いや仕事にも結び付くなんて理想じゃないですか。最初は「なんでこんなところに」とも思いましたが、事業拡大の方法は、何も本業からではない切り口もありだと、梶川社長の行動力に改めて感動してまいりました。文責 天野 修一