ダイバーシティ委員会
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会社紹介②[株式会社 松村紙工所]
ダイバーシティ委員会では、今後、様々な雇用(障がい者、高齢者、ひきこもりやニート、母子家庭、外国人雇用など)に取り組む企業をご紹介します。
第2回目として、松村康宏会員「株式会社松村紙工所」のご紹介です。
■株式会社 松村紙工所 ■代表取締役社長 松村 康宏 ■富山県高岡市福岡町一歩二歩889 ■従業員数 14名 非正規従業員数 6名 ■事業内容:片面段ボール製造、美粧ケース製造、積層段ボール製造 ■http://www.katadan.com/ |
松村紙工所は現在障害者の就労支援施設「ライフ」(A型)から数名の障害者を指導と一緒に受け入れて、労働の場を提供しています。
ダイバーシティ委員会2020年8月の勉強会で報告いただいた内容をご紹介します。
松村紙工所が障害者とかかわり始めたきっかけは、2012年に新しい仕事に着手した時でした。
自社で機械を作ったが、うまくいかず時間ばかりが経過して社員も疲弊していった時でした。
障害者施設が内職を受け入れていると聞き、打診したのがきっかけでした。
5つの施設を回って内職の集配を始めましたが、5事業所の内の1つから「出社して作業をしましょうか」との提案をいただきました。
作業内容は多くが糊貼りです。
社員は苦労していた仕事から解放された事で喜んでいました。
施設の方々の作業の対応をしていたのは数人だけでしたし、作業場所も全く別で作業指示以外の交流はあまりないので、施設を受け入れたことに対する社員の抵抗はあまりありませんでした。
社員食堂の横で作業をしていただいているので、これを機会に環境整備も行いました。
9時~14時まで毎日施設の指導員と一緒に出勤してくれて、元気よく挨拶してくれます。そんな皆さんに刺激されて社内に挨拶習慣が根付いたようにも思います。
指導員が随行していて、作業の話も指導員にするので障害を持っている方々と直接的なかかわりはあまりありません。
しかし、彼らがいてくれるおかげで、仕事の幅は広がりました。
内職仕事のことも、その場で気軽に相談できます。
自社にとって、なくてはならないパートナーです。
今後の課題は、仕事量の安定です。
コロナの影響もあって休んでいただいています。
ここまで仕事量が減少したのは、初めての事です。
早く彼らに仕事が出せる世になればいいなと思っています。
[追伸]
お陰様で10月から仕事が戻り、今は毎日来てもらっています。
導入当所は、初めての事で心配していた面もありましたが、今ではパートナーとして良い関係で仕事ができていると思います。
(報告日:2020年8月28日 文:ダイバーシティ委員会 浅井副委員長)