城南支部
ダイバーシティ大学第3講
1月18日(水)にダイバーシティ大学第3講をサンシップ富山にて開催しました。
「誰も取り残さない共に暮らせる共生社会を創る」をテーマに全5講の学習会を開催します。
各講ごとにそれぞれの専門家の講義があり、どの回からでもご参加いただけます。
また、会員のみならず、一般の方のご参加もお待ちしておりますので、
ご友人・知人・社員さん・ご家族などお誘いのうえぜひともご参加ください。
城南支部地域づくりチームでは会員と地域で活動する各種団体の方々とともに毎月話し合いを進め、
支部例会を過去2回おこない昨年のフォーラムでは分科会を担当しました。
この度、ダイバーシティ委員会との協力のもとで本講座を開催します。
第3講は、北嶋真人氏(児童養護施設富山市立愛育園 家庭支援専門相談員)
「社会に頼れない子どもたち~格差の連鎖~家庭の無い子どもたち 職親って知ってますか?」と題して
児童養護施設についての解説、現状や事例紹介。
今、子どもたちのために地域の企業へどのようなことを望むのかについてお話しいただきました。
児童虐待は全国で年間約20万件報告されており、児童相談所が対応できなかったケースを含めれば、
問題のある家庭の数はさらに多くなる見込みです。家庭内での暴力やネグレクト、性的虐待など
自身が望まない環境での生活を強いられている子どもたちにとっての「当たり前」や「普通の生活」とは
あなたが考えるものと同一であるとはいえないのではないでしょうか。
そういった子どもたちは確かにこの地域社会に存在していますが、自分の身の回りで目にすることはありますか?
また、養護施設で育った子どもたちが就職してもなかなか馴染むことができず、短期間で辞めてしまう現状があります。
彼らの4割近くは何らかの障害を抱えています。
さらに虐待家庭では、親の側もかつてその親から虐待を受けてきたケースが多々見られます。
そういった課題を抱える人たちは社会や福祉サービスとつながる接点が少ない現状があり、
会社や仕事を介して「職親」として支えることが求められています。
最後は小グループに分かれて感想を話し合いました。
いきなり雇用を受け入れることはハードルが高いが、まずは仕事見学や体験から始めていきたいと
意見が出てきました。
地域で生きる企業として、地域を支えるために何ができるのでしょうか。
講師を務めていただいた北嶋様ありがとうございました。
参加者の皆さまお疲れさまでした。
----------------------------------------------------------------
第4講 2023年 2月8日 (水) 18:30~20:30 サンシップ富山701号室(予定)
講師:沙魚川万紀子 氏(しんぐるサポート/高岡DV被害者自立支援パサパ 代表)
テーマ:「社会の仕組みからこぼれた子ども・若者をどう支える?」
第5講 2023年 3月8日 (水) 18:30~20:30 サンシップ富山701号室(予定)
講師:鮫島梓 氏(女性クリニックWe富山 医師) テーマ:「性的マイノリティの生きづらさと必要な支援」