射水支部
米田 大樹 会員
米田 大樹(2014年入会・射水支部)
年輪・創造。木の年輪のように成長を重ね人も会社も育ちあう
事務局が企業訪問してきました
昨年2017年に代表取締役社長に就任した、
米田木材株式会社 米田大樹さんにお話を伺いました。
射水市新湊にあるハウスメーカー米田木材(株)は
昭和30年に原木を扱う米田木材店からスタート。
平成7年に現在の建築会社に組織変更しました。
「2番手と1番手の違い」
「大手建設会社で修行し、富山に戻り取締役として父の会社に入社しました。
後継者という自覚を持っていたはずなのに、昨年社長に就任し、
やはり2番手と1番手の立場の違い、責任の大きさの違いには
なってみないとわからなかったことが多いです」と話す米田さん。
「だからこそ人育て」
富山県の文化として、若いうちから家を持ちたいという意識が強く、
大手ハウスメーカーより地元ハウスメーカーの方が元気があるという特徴があります。
地域に根ざして住まいを提案することを大切にしてきた米田木材も
順調に業績を伸ばしてきました。
オフィスに入った時から感じる木材のいい香りも、
木材本来の質感や落ち着いた色合いなどが相まって、
本当に心落ち着く癒しの空間になっています。
これはやはり「木」を知り尽くしたハウスメーカーならでは。
しかし、材木店からのベテランからだんだんと若手に世代交代している今
だからこそ人育てに力を注ぎ、自社の新しい強みを模索していきたいそうです。
現在30名の社員平均年齢は40代で、若手からベテランまで年齢層の幅は広い。
2015年に受講した呉西支部経営理念塾で助言者の方々から頂いたアドバイスのおかげで、
「自社で働いてくれる社員ひとりひとりの強みや弱み(=個性)を生かすために、
経営者として何ができるのか?」を日々考えるようになったそうです。
「お客様からパートナーとして選ばれるために」
「家を建てるということは、お客様と同じ時間を共有することです。
共有するパートナーとして選んでいただくためには、技術やデザインだけでなく、
私を含め社員一人一人の人間的魅力が必要なんです。」
という力強い言葉に、米田さんの内なる情熱を感じました。
同友会に入ってよかったこと
良い経営者になるために仲間と学び、そして実践
同友会への入会は、大先輩経営者からのお誘いでした。当然断る事の出来ない僕は、何をする所かもよく分からないまま二つ返事で入会し、先輩方に勧められるままに支部の理念塾を受講しました。
最初は何を言われているかも理解できないまま自社について自分の考えを説明していましたが、自分の会社の業績を上げるための取り組みを説明していただけだと気づかされました。
色々な質問や指摘を受け、周りからの手が上がる度に苛立ちを覚えましたが、「あなたの想いの中に、社員はいますか?」という質問で目が覚めました。
何のために会社が存在するのか、なぜ理念が必要なのか、今までは大切なのだろうと思いながらも目先の仕事に追われて、真剣には向き合ってこなかった事こそが一番大切だったのだと自覚しました。
理念塾を終えてからは、今まで以上に社員の事を想い経営に取り組めるようになりましたし、自分の中で大切にしたい価値観が大きく変わった気がします。
良い会社をつくる事の出来る、良い経営者になるために今後も同友会で多くの仲間と学び、その学びを実践していきたいと思います。