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城南支部

河畠 辰典 会員

河畠 辰典(2018年入会・城南支部

河畠 辰典
株式会社河畠造園 代表取締役

〒939-2252 富山県富山市上大久保148-1

TEL: 076-456-4143 / FAX: 050-3383-1426

業種: 造園工事・設計施工管理

人と緑のより良い共生を目指し、造園の可能性を追求し続ける

経営理念

「人と人、人と自然の共生を図り、希望あふれる未来を創造する」

事務局が企業訪問してきました

城南支部 河畠 辰典さん(㈱河畠造園 代表取締役)のもとにお邪魔させていただきました。
2018年10月に入会され、現在は城南支部で経営環境レポート発表を通じて労働環境改善などの勉強会をおこなうわくわくチームのリーダーを務められており、青年部会にも所属されています。

2019年に「経営指針を創る会」を受講されて5年が経った現在、会社や河畠さん自身の考えはどのように変化したのかなど、途中からは、取締役でもある奥様の美紗貴さんにも加わっていただき、様々なお話を聞かせていただきました。

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【会社概要】

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企業・個人宅庭園管理(剪定、伐採、雪囲い、消毒、草刈りなど)・造園・外構工事(芝張り、フェンス取り付け、カーポート、砂利、土間など)・除雪・庭木の販売・薪(伐採した際に出たものを回収)の販売など、お庭に関することを幅広く行われています。お客様から依頼を受けて年1回から庭木の剪定を行い、その後の管理を年間スケジュール単位で計画・提案する年間管理を行われているそうです。

基本的にはリピーターのお客様が多いそうですが、新規のお客様もHPだったり折込チラシを見られて依頼されたり、リピーターのお客様からの紹介で依頼される方が多くおられるとのことです。

【同友会入会のきっかけ】

造園業の業界団体で新村 博明会員(㈱シムラ 代表取締役/城南支部)に誘われたのがきっかけです。
当時も会社の経営理念・指針はあったんですが、「そんなんじゃだめや」と言われてしまって、
「同友会で学んでみたらどうだ」と誘われたことがきっかけで、城南支部が開催していた夏のBBQに参加して、入会しました。


―そもそも造園業を始めたきっかけはなんだったんですか?


元々、叔父が造園業の会社をやっていて、「ふらふらしてるならアルバイトでもするか?」と言われて15歳の時にアルバイトで入社したのがきっかけですね。 そこから十数年、叔父の会社で働いていく中で、造園業という仕事の経験を色々積ませてもらいました。
10代・20代と経験を積んでいく上で、任せてもらえる仕事はどんどん変わっていきましたね。 そのあと2012年11月に叔父の会社から独立して起業し、2018年6月に法人化しました。


―新村さんには会社を法人化したタイミングで声をかけていただいたということですね。

そうですね。叔父の会社で働いている間はずっと現場に出ていたので、経営については何も知らなかったし分からない状態でした。独立したあとに、同業他社へ応援に行ったりして色々なことを手探りで覚えていきました。
多分、そういうところを見て声をかけていただいたんだと思います。

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【同友会に入会して学んだこと・変化した点】


―2019年に「経営指針を創る会」を受講されて約5年経ちましたが、そこで学ばれたことや過去から何か変化した点はありますか?

まず、「社員がいてこその会社」だということを一番学びましたね。 それまでは、社員に対して、自分が全部指示して配置して...ってやっていたんですが、それじゃだめだと気付かされました。 今働いてくれている社員を守るために会社があるっていう位置づけを学んで、 自分が守っていかなくちゃいけないものに気付きました。 過去から考えると、一番変わったのは「社員への考え方」ですね。


―今まで何か大きな問題に直面したことがあったんでしょうか?

(社長)私はなんでもうまくいってると思って行動しているので...その辺は奥さんのほうがよく考えていると思います(笑)

(奥様)当時から仕事をいただけていたということもあって、売り上げに関しては比較的順調ではあったんですが、法人化してもしばらくは、職人さんが入ってきてもすぐに辞めてしまって...という出入りが激しく、人が定着しないという点がしんどかったですね。

(社長)これは、私に至らない点が多くあったのが原因です。 売り上げをとるために必死で、従業員の負担を考えずにどんどん仕事を取ってきてしまっていました。その頃の従業員には申し訳ないですね。
「経営指針を創る会」を受講してからは、職人一人一人を信頼して仕事の采配を任せるようになりました。従業員がゆとりをもって仕事できるようになったことで、「人が定着する会社」を作ることができたと思います。

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―人が定着する会社作りとして他に改善された点はありますか?

従業員がステップアップしていけるようなカリキュラムを作ったり、同業他社と合同で行う技術研修などにも積極的に参加して、教育環境を整えました。 給料も全国平均よりも高めに設定して、利益が出たら出ただけ社員に還元できるような体制を作っています。 従業員のやる気が出るような、働きやすい環境作りを意識しました。
その結果かは分かりませんが、県内の他社と比べても若い世代の従業員が多いのは、強みだと思っています。


―奥様から見て、「経営指針を創る会」を受講した後、社長に変化はありましたか?

(奥様)以前よりももっと大きなことを言うようになりました(笑) 良いのか悪いかは別として、本人がやりたいようにやるのが一番だと思っていますし、自分で会社を立ち上げるというのはなかなかできないことで、尊敬しています。
同友会で学んでいる中身まではそんなに知らないですが、現場や事務所で普通に仕事しているだけでは得られなかった知識や情報を身に着けて、色々新しいことを考えられるというのは、いい機会じゃないかなと思っています。

(社長)これは完全に私の説明不足ですね(笑)社員にも、同友会で何してるんだと思われていると思います。
これから改善して伝えていかないとな。

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【自社のこれから】


もちろん今のサービスはしっかり質を高めていきつつ、造園業は「暮らしの中での癒し」になるものだと思っているので、生活の一部として豊かな時間を提供できるように、造園業だけにこだわらず色々な形でやっていきたいとは思っています。

―何か具体的に考えているものがあるんでしょうか?

例えばですけど...カフェだとか、展示場だとかの空間づくりには造園が必須だと思っています。 「こんな空間素敵だね」と思ってもらえるようなものを作りたいですね。地域の皆さんからも愛されるような癒しの空間を提供できたらいいなと。


―造園業に興味を持ってもらうきっかけづくりの一つとしての活動ということですか?

そうですね。確実に相性がいい事業だとは思います。外国人の方が多く来日される中で日本庭園などもブランド化されていきましたし、 伝統的な文化でもある造園業は無くなることはないと思っています。これから考えられる可能性はいっぱいあると思います。

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―最後に、目指す点があれば教えてください。

目標としては、富山で一番になりたいですね。 また、学校の子供たちなど、若い世代にも造園業という仕事を伝える機会を作っていきたいです。
その中で興味を持ってくれる子も少なからずは出てくると思うので。

今どんどん職人が減少しているので、技術が無くなっていってしまうのは防ぎたいです。
伝統的な文化でもある造園の技術を繋げていけるようにしたいというのがこれからの課題ですね。


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《訪問しての感想》

私自身、造園業という仕事についてはっきり知らなかったため、 今回お話を聞いて、造園という仕事をぐんと身近に感じることができました。
お客様には毎回必ずアンケートを取っているという河畠さん。「職人が現場を綺麗にしていってくれた」などお褒めの言葉をいただけることも多いそうです。 お客様の気持ちに身近に寄り添っている姿勢が、リピーターになる方が多い理由のひとつでもあるのだろうと感じました。

河畠さん・美紗貴さん
お忙しい中貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。

(訪問日:2024年3月4日 文・写真:事務局 岡本)

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