城北支部
深川 誠 会員
人と人とのご縁がつなぐ、電気工事業から総合建築業へ
<自己紹介>
趣味:マリンスポーツ・ゴルフ・スキー・自動車
<入会のきっかけ>
「同友会を知る会」などに参加してみて、そこで出会った方々といろんなお話をさせていただき、とてもためになりましたし、楽しい場だなと感じました。コロナ禍以降、取引先や職人さん達との飲み会も減り、仕事の話をする機会どころか、人との付き合い自体が減ってしまいましたので、このような場がたくさんある会ならと思い、入会しました。
事務局が企業訪問してきました
「同友会を知る会」や城北支部の「経営環境レポート発表会」にご参加いただき、すぐに同友会入会を決めて下さった深川誠さん(アムニス電気 代表)。
2008年に深川さんが創業され、今年17期目となる同社は、最初は電気工事からのスタートでしたが、現在では協力業者さんとのチームワークで総合建築業へと事業を発展させてこられました。
「全て"人とのご縁"がつないでくれてここまでこられたと思います。要望にこたえたい一心で、できることを少しずつ増やしてきました。」
<事業内容>
もともとは電気工事業からのスタートでしたが、おかげさまで現在は総合建築業になってきました。なんだかんだやってきた積み重ねが今の姿につながっていると思います。
アムニス電気は私一人でやっていますが、私が電気工事と営業を担当し、建築設備関係は協力業者さんや大工さんとのチームで仕事をまわしています。富山県内だけでなく、石川・福井・岐阜・静岡など中部全域で仕事させて頂いております。
仕事の割合としては、電気工事は3割、建築設備関係は7割ぐらいになっています。ひとつ頼めばまるごと全部任せられるという安心感と、経験豊富な方々と一緒に仕事できているのことが弊社の強みです。
<起業からこれまで>
起業する前に電気関係の会社に務めていたのですが、リーマンショック時に仕事がガクっと減り、ちょうど子どもが産まれるタイミングとも重なったことで、「とりあえず今自分にできることをやってみよう」という思いで起業を決意しました。
起業して2~3年は大変苦労しましたが、人との繋がりにめぐまれ、少しずつ仕事をつなぎ、そのうちに大手ハウスメーカーさんとのご縁も頂けたことで、なんとか軌道にのせることができました。
アムニス電気という社名は、スパイラルアップという意味のロシア語です。時間がかかっても少しずつ上昇していきたい、という思いを込めました。周りに助けて頂きながらここまで来られたように、社名に込めた思い通りになっているという実感はあります。
経営状況としてコロナ禍の時は大変厳しかったですが、取引先であるハウスメーカーさんとの取り決めを厳守し、関係者から一人も感染者を出さなかったことはひとつの誇りです。このときの経験から、アムニス電気なら大丈夫という信頼関係を築くことができたと思います。
またこの時の経験から、めまぐるしく変わるアスベスト関係や労働法などへもスピーディな対応ができるようになり、お客様にも喜ばれています。
<これから>
現在は年商1億を目指しておりますが、高止まりの状況になっています。この状況を打破するためには新しい一手が必要で、例えば社員の雇用も検討しています。番頭さんや事務を担ってくださる方がいれば、自分は営業に専念していきたいと考えています。
協力業者の方も高齢になってきているので、病気になって働けなくなったり、酷暑など過酷な環境で働かざるを得なかったりと、もっと安心して長く働ける労働環境づくりの大切さも痛感しています。
そういった意味で、同友会では組織づくりと差別化について勉強していきたいです。若い人の採用も考えていますが、若い人達が電気工事や建築設備関係の仕事を知らないことも問題だと感じていて、高校生ぐらいから私たちの仕事に触れてもらえる機会づくりもしたいという思いがあります。
訪問日:2025/9/16 文責:事務局 河崎