全県行事
第34回経営研究フォーラム第1分科会
■第1分科会
「同友会型企業づくりが採用と人が育つ風土をつくる~人とまち未来にHAPPY SMILE~」
報告者:絹川 善隆氏 ㈱絹川商事 代表取締役社長/石川県中小企業家同友会 代表理事
第1分科会は、石川同友会代表理事でもある絹川善隆氏をお迎えして、
「同友会型企業づくりが採用と人が育つ風土をつくる~人とまち未来にHAPPY SMILE~」と題して
その体験を報告していただきました。当日は40名の参加者とともに絹川氏の報告に耳を傾けました。
最初に第1分科会責任者である渋谷会員から、絹川氏今回の報告をお願いした経緯について話がありました。
昨年の新春のつどいで隣席となった絹川氏から自社について「地域に根差した事業展開をする中で、
結果として就職希望者が集まる会社に成長した」という話に感銘を受けて、お願いする運びとなったそうです。
絹川氏は不動産業の3代目です。阪神大震災の折に神戸にいて、その惨状の中で「善い経営」を目指すことを誓いました。
野々市市のマークである椿のバッジを社員全員が付けて活動したり、高齢者宅の訪問活動や供服の交換会、
地域サッカーチームの支援、地域情報の機関紙(小冊子)配布、米作り体験など様々な活動を展開しておられます。
地域の問題を解決する事が地域の活性化につながるという思いから、学生と一緒に地域課題の解決に向けて取り組んでおられます。
善い社会をつくる基本は、同友会型企業づくり(21世紀型企業づくり・課題解決型企業づくり)にあると、
同友会の学びの中で戦い方を変えて「社員と一緒に企業を変革してきた」とその経緯を話してくださいました。
以前は短期間で退職する社員も多かったが、最近は求職者面接や選定も社員の力を借りるようになり、
ビジョンを共有できる社員を採用するようになりました。
共通言語がある事で定着率もよく、何よりも「仕事が楽しい」と積極的に取り組んでくれていることがうれしいそうです。
地域課題について行政や大学・地域団体などと一緒に取り組んだ結果が今の絹川商事に変えてくれたとの話に、
私たちは地域の問題に真摯に向き合うことができているだろうかと改めて考える機会をいただきました。
(記録:浅井千春会員/㈱Q・O・L/高岡支部)