城北支部
桑山 知子 会員
桑山 知子(2014年入会・城北支部)
〒930-2226 富山市八町5542
TEL: 076-435-5667 / FAX: 076-435-5668
業種: 情報通信ネットワークのサポート業
人と人とのつながりが、会社を成長させる
事務局が企業訪問してきました
富山データー機器サービス株式会社 桑山知子さんにお話を伺いました。
お客様のいつもを把握し発展させる みんなのいつもを明日につなげる
業務内容としては、主としてオフィス通信機器の設置、設備工事・メンテナンスまでを一貫して行っており、施工だけにとどまらず、システムの増強にも携わっています。お客様の既存の環境に、こういった機能を足したい、といった要望に応じて、精査や提案のできる双方向的なやりとりを行える点が会社の強みです。
いつもお客様と相対する仕事ばかりではないので、お客様から直接ありがとうと言われることは少ないのですが、通信サービスという社会のインフラの分野において、自分たちがやらなければ皆さんが普段通りの生活を送ることができない、責任のある、やりがいのある仕事です。
例えば、弊社では携帯電話の基地局の設置も手掛けているのですが、仕事でも私生活でも、急に携帯電話が使えなくなったら困ってしまいますよね。普段自分が当たり前に使っている・当たり前に思っていることが、いざ通じなくなってしまってから初めて、当たり前のものではなかったんだ、と気が付くものだと思います。また、通信サービス業は日々の進歩が大きいので、事業として扱う自分達は、基本的な技術習得はもちろん、新しい知識を学ぶ機会を大切にしています。
社員同士が繋がることの大切さ
社員同士の年齢層が離れすぎていると、話が合わなかったり、相談しにくいといったことが起きます。ある一定の年齢層がいないということは、会社にとってあとからボディブローのように効いてくるもので、定期的な採用を心掛けていかないと厳しいと、ひしひしと感じています。
社員の能力の面では、ベテラン・中堅・新人といった異なる能力の社員が協力し合って業務に取り組むことで、請け負える仕事の幅も広がります。また、チームを組む事で、「そのひとにしかできないことをなくす」ことが、お客様にご迷惑をお掛けしないことにも繋がります。これは城北支部の運営方針から学んだことで、1チーム3名で、3チームを作り、3つのチームが協力し合ってゴールに向かう仕組みを、弊社でも取り入れました。
社員が安心できる環境で、会社も成長する
変化の激しい時代の中で、自分の会社はどういった対応ができるんだろうと考え、子育てや介護といった理由で会社を辞めなくてもいい、安心して仕事を続けてもらえる会社の環境づくりを目指しています。まだまだ手探りで、時間はかかるでしょうが、人と人とが助け合える会社を目指しています。
また、社員とは3ヶ月ごとに面談の場を持ち、現在の業務目標や会社の方針をお互いに共有し、どれだけ達成できているかを確認し合っています。また、業務に必要な資格の取得状況や、日々取組んだ業務内容を記録、習熟度を可視化できる成長シートにも取り組んでおり、社員にも自分達の成長を確認してもらえるようになってきています。
社長という立場で、自分を振り返って
5年前に社長という立場になってからは、365日が仕事になりました。自分が専務であった時は社長が決断し、それに従う立場でいられましたが、自分が決断する立場になると、舵を取る責任の重さや、自身の生き方も問われます。経営指針を創る会を受講した時にはトップとしてのやりがいなどは見えず、これではだめだと考え、今自分がここにいる意味から改めて自らに問いかけ直し、社風を社員と共につくっていきたいという気持ちに繋がりました。
新卒採用に挑戦してから9年がたちます。すこしずつ、学校との信頼関係を築き上げる中で、昨年学校の先生から弊社を推薦していただき、応募してくれた方がいます。弊社の大切にしていることを伝えて、一緒にやりたいと言ってくれたことがあって、採用しました。
社員が安心して勤められて、成長できる環境が、会社の成長でもあること。この両輪を、弊社は大切にしています。
桑山社長のお話を伺って
お話を通して私が受けた桑山社長の印象は、人と人が繋がることの強さを知っている方で、社員の方が力を発揮できる・思いやりのある環境の会社にしたいという思いを、自身の生き方に重ねられる方です。自分の目標をはつらつと話される社長には、会社と社員の方、その両方を大事にしたいという強い思いとバイタリティがありました。
(訪問日:2019年2月7日(木) 文:事務局 横山)
同友会に入ってよかったこと
業種や規模、会歴関係なく交流し、学び成長しあえる支部
ベテラン会員と勘違いされている方が多いようですが、入会は代表を交代し社長になった2014年12月です。
同友会との関わりは、事業継承を何となく意識して2010年に青年部に参加したのが始まりでした。先代の父が1991年からの会員の為、当時はオブザーバー的な感覚で参加していたように思います。
当社は情報通信の端末やシステムを主にメーカーさんの替わりに導入からメンテナンスまでを行う業務と、それに付随した通信工事を生業としています。業界で言うと建設業とその他サービス業といったところですが、まさに男性ばかりの業界です。
職人気質な社員も多い。会社を継ぐ決心ができたのは、社員たちと向き合いながら、同じような立場に立っている後継者の方や、先輩経営者。そして女性経営者たちと「経営指針を創る会」での18期同期達との関わりでした。
「会社を良くしたい・社員が成長し幸せになる会社にしたい」という念いから、同友会の委員会を活用し専務の時代から新卒採用に取り組み、労働環境を整え、社員共育に取り組んできていますが、一番磨かれて成長させてもらっているのは経営者である私だなって感じています。
いろんな継承の形がありますが、2代にわたって同友運動を通し学び続けてきたからこそ継承でき、今の自社があると感じています。
所属している城北支部の活動には、去年から参加しています。
月2回開催している「城北JAM」。肩肘を張らず業種や規模、会歴関係なく、悩みや念いを時に楽しく、時に厳しく交流し学び成長しあえる支部です。
交流の中から経営者たちが気付き立ち振舞いが変わり、会社に変化が生まれ「社員が成長し幸せになる」そんな会社が一社、二社と増えています。