城北支部
森田 大樹 会員
森田 大樹(2015年入会・城北支部)
〒930-0077 富山市磯部町4-3-26 ヴィベール磯部1F
TEL: 076-456-6652 / FAX: 076-456-6652
業種: 美容業
スタッフ全員が主役。思いをひとつにする経営指針発表会
事務局が企業訪問してきました
今回同友会事務局が城北支部の森田大樹会員(Orb hair salon オーナー)より、自社の経営指針発表会にお招き頂くという大変ありがたい機会をいただきました。
発表会の雰囲気や、感じたことをお伝えしたいと思います。
森田大樹会員は2015年に入会。
入会当初働いていた美容室から2018年に独立、スタッフ2名と森田さんの3名での出発でした。オープン後すぐに軌道に乗り、顧客数、売上目標も順調に伸びてはいましたが、経営者になって5年が経ち、なんとなく「このままではいけない」という危機感を感じていたそうです。そこで決断したのが「2023年度 第27期経営指針を創る会」を受講することでした。
経営指針を創る会を運営する経営労働委員会では、経営指針を創る会受講後すぐに社内発表をすることを推奨してはいますが、様々な理由でなかなかそれができていないのが現状。森田さんも最初「うちのように3人でやっている会社に発表会なんて必要なのかな」と悩まれたそうです。
それでもやると決めて、昨年第1回目は今回と同じくANAクラウンプラザホテルの一室を借り、昨年入社されたスタッフHさんの入社式も兼ねて開催。普段距離が近い3人だからこそあえて特別な時間を設けることで、日頃うやむやにしがちなお互いの夢や目標、働く目的を共有できた、かけがえのないない機会となりました。
今年2025年度の同社のキーワードは「本気」。
「外部環境の変化は厳しさを増していますが、そんな世の中でもオーブに来てくださったお客様が少しでも明るい気持ちになって帰ってもらうことを本気で目指す1年にしていきましょう。
昨年は自分たちの技術、売上、どちらも確実に伸びた1年でした。指針発表会で理念を共有できたことで、自分たちの強みやオーブとしての顧客満足の定義について日々話せるようになってきたと感じています。
今年は一人一人が自分で目標を設定、決めた目標に対してどれだけ真剣に向き合えるか、コミットできるかに挑戦していきたいと考えています。その理由は、オーブで働く私たちの頑張っている姿がお客様の勇気に繋がると考えるからです。年齢や環境を理由に夢をあきらめたり、未来の自分に絶望してしまう人も多い世の中ですが、経営者である自分も含めて、ここで働くみんなは全然違う前職からのチャレンジで今美容師の仕事に就いています。いつからだってやってみたいことに挑戦して良いんだ、頑張ったらこんなふうになれるかも、と思っていただけたら嬉しいですし、それがオーブのファン作りにも繋がっていくと思います。
また、私は今年県内の美容室数社と共に「ビカチ」という取り組みを始めました。"ビカチ"という名前には"美容の価値"という意味が込められています。美容室の代表者同士、美容という仕事を通じてどのように社会に貢献していくか、社員の成長とは何かなどについて、毎月討論しています。その中で出てきた課題として、美容師は手に職をつける仕事と言われるように、何歳になっても続けられる職業ですが、現実はある程度の年齢になると自分の将来が見えなくなり、辞めていく人も多い業界になってしまっていることです。
オーブで働くスタッフは全員新卒入社ではなく遅咲きのチャレンジャー。お客様はただスタイルを求めているのではなく、スタッフとの会話だったりお店の雰囲気だったりを気に入ってくださって来店してくださるんだということに気がついたおかげで、スタッフの人生の厚みがそのままお客様との信頼関係にも繋がっていくと思えるようになりました。美容師としての技術力を向上させるのはもちろんですが、いつまでも自分を信じて挑戦していくことで生まれるなんらかの変化こそが、本当のお店の糧になっていくのではないでしょうか。
今年『本気』という目標を掲げましたが、数字を目的にはしません。一番大切なのは安心して働ける職場環境です。私たちがお互いを信じ励まし、時に弱音も吐ける関係でないと、オーブという空間に愛が満たされていきません。愛が満たされないと、当然お客様を大切にすることはできませんから。」
と方針を語る森田オーナー。
今年の経営指針書には昨年から少し文章を変えた経営理念が掲載されていました。これはスタッフからの「全員がしっくりくる言葉にしたい」という提案を受けて、みんなでもう一度見直した結果だそうです。オーブのロゴマークに込めた思いそのままに、みんなで耕した良い土に、しっかりと根を張り芽を出したことを実感できる指針発表会でした。
森田代表の方針発表を受けて、スタッフの方一人一人が自分の目標を語られる時も、「お互いを思いやりお互いの成長のために自分が貢献できること」という視点でお話しされていたことがとても印象的です。
また、とても参考になる事例として、指針書にあった問題解決シートです。それぞれ目標と現状を分析し、いつまでに何をするかがわかりやすく定量化されており、1年後の自分の姿を想像しながら日々振り返ることができるものでした。
会員企業の経営指針発表会に私が前回お招きいただいたのが、同社のパートナー企業である森田昌孝会員(㈱モリタ 代表取締役会長)の発表会だったのも何か不思議なご縁を感じますが、両社共に、社員全員が働く喜びと誇りを存分に自分達の言葉で語られている姿があったことにも、人を生かす経営の実践が地域に拡がる意義を感じずにはいられません。
お招き頂き本当にありがとうございました。
(訪問日:2025年3月31日 文責:事務局河﨑)
同友会に入ってよかったこと
素晴らしい仲間と問題解決の糸口が見つかります
私が同友会に入るきっかけになったのは、求人について悩んでいた時のことです。当社の業種は美容業で、美容室を2店舗経営しています。今はどこも人手不足が深刻ですが、美容業界では随分前から採用が困難な状況になっており、新卒採用が、ままならなくなって来ていました。
どうやって採用活動をしたら良いのかわからず、なかなか行動出来なかった時に、偶然、以前からお世話になっていた方に相談したところ、言われた言葉が「森田さんの会社の『経営課題』は何?」でした。求人だけでなく、育成・集客・労働環境・事業継承など、考えれば考えるほど湧いてくる課題に行き詰っていたと気づきました。「1度同友会に来てみたらどうけ?・・・」と、誘っていただき初めて参加した同友会で見たのは、同じように悩みを持った経営者や幹部社員の方々が、それぞれに問題解決に向かってリーダーシップを発揮し努力している姿でした。同友会の理念やそこに集う経営者の姿勢に惹かれ、今では支部活動だけでなく、いろいろな委員会活動に参加し、学んだことを日々の行動に生かしています。
『皆さんの経営課題は何ですか?』何かひとつでも、ピンと来るものがあるなら同友会に参加することをおすすめします。
素晴らしい経営者の仲間と問題解決の糸口が見つかりますよ。