射水支部
矢野 正人 会員
矢野 正人(2011年入会・射水支部)
経営指針を創る会を受講し、社員との向き合い方が変わった
事務局が企業訪問してきました
射水市新湊で造園業を営む、やの園 矢野正人さんにお話しを伺いました。
昨年9月に設立されたばかりの射水支部において、矢野さんは現在副幹事長として支部づくりの中心メンバーです。
頼まれごとはなんでもスマートにこなし、いつもニコニコとユーモラスな発言で場を和ませてくださる矢野さん。2011年に入会され7年が経ちますが、今年3月の支部幹事会で発表された10年ビジョンの発表の中で、矢野さんが長年茶道をされていたことを初めて知った方が多数だったことをきっかけに、まだまだ私達が知らない矢野さんの素顔と、昨年受講された経営指針を創る会を受講しての気持ちの変化に迫ることにしました。
やの園は1974年に現代表であるお父様が開業し、矢野さんが富山に戻り入社されたのは1992年のことで、それまでは経理畑を歩んでいたそうです。現在社員数は8名、売り上げの内訳は約40%が公共、約60%が民間のお庭で、近年は庭の手入れどころか、庭を造らないお家も増えている中、民間の方が多いというのは少し驚きました。
「造園業はあまり他社との競争が少ない業界だと思います。ありがたいことに、口コミやホームページを見てお電話くださる新規のお客様もおられるので、こちらからあまり熱心に営業をかけるというのはないですね。お客様との打ち合わせでは、3DCADで図面を作成し、お客様のイメージを具体的に視覚化することを心がけています。樹木や緑だけでなく、エクステリアなど外構も含めて提案させていただいています。」
茶道を始めたきっかけは?
「この地域に裏千家の方が多くおられて、その方々に、以前の事務所を茶室として使って頂いていたことがきっかけです。茶道を始めて約10年になりますが、お客様がお茶をいただきながらお庭を眺めて心安らぐ、日本人でよかったと思える庭苑環境づくりをしていきたいなと思っています。余談ですが、今の事務所にも近所の方がよく遊びに来てくださって、別に庭の話しなどは一切せず、お友達とくつろいでおられます。憩いの場になっているんですかね(笑)」
(※1Fが資材置き場、2Fが事務所になっていて、窓から見える緑が素敵、日当たり最高、そしてアロマの良い香りが漂い、なんとも和む空間です。)
経営指針を創る会を受講されていかがでしたか?
「社員とちゃんと向き合っていると思っていたことが、自分の思い上がりだったことに気づかされました。もともと私は心を開いて本音や核心の部分を話すということが苦手なので、普段の社員とのコミュニケーションもよくよく考えるとほとんどが雑談でした。社員からの相談も無意識に避けていたんだと思います。指針を創る会で助言者の方から『今まで何しとったんけ?』と言われ、そういう自分の姿勢を、社員からも見抜かれていたということに気づかされました。受講後まずは社員の話しを素直に受け止めるところから始め、年間休日スケジュールの見直しなど、社員ときちんと向き合いながら、少しずつ改善を進めています。」
最後に、今年法人化し社長就任されるとお聞きしましたが、どんな経営者になりたいですか?
「社長の器以上に会社は大きくならないと聞きました。器が大きな人になりたいです。」
新卒採用にも取り組み、3年前に入社した社員さんは造園技術を学ぶと同時に、最近では簿記の勉強も始められたとか!
地域に愛され生かされる企業をめざして、社員と共に歩み始めた矢野さん。
これからも射水をよろしくお願いいたします!
訪問日:2018年5月14日 文:事務局 河崎