となみ野支部
石川 誼希 会員
石川 誼希(2019年入会・となみ野支部)
得た学びは即実践!社員と共に描く未来
若き経営者が『創る会』で得たものとは?
~社員を信じ、挑戦し続ける理由~
事務局が企業訪問してきました
となみ野支部と青年部会に所属されている石川 誼希さんのもとにお邪魔させていただきました。
石川さんは2019年に入会され、2022年度『経営指針を創る会』を受講されたのち、8月24日に行われた第16回北陸青年経営者三県合同例会の実行委員長を務められました。
現在従業員数はグループ含めて48名と、同友会入会当時から大きく変化されています。
今回は、事業を始められたきっかけや同友会に入会されたきっかけに加えて、『経営指針を創る会』を受講されて学ばれたことや三県合同例会の実行委員長を務めての感想をお伺いしました。
【事業内容・創業のきっかけ】
事業内容としては足場・仮設工事と鳶工事、仮設資材リースなどを行っています。
私自身は15歳のときにこの業界で働き始めて、6年間高岡市の会社でお世話になりました。
若いながらもこの仕事がすごくカッコよくて好きでした。休日も休まずに仕事をしたいくらい楽しかったんです。
そんな気持ちも相まって、21歳のときに現在の専務取締役である社員と2人で創業しました。
そのときは「なんとか自分の力でやっていきたい」という思いが強かったですね。
(事務所のあるビルに「TEAM ISHIKAWA」の看板が!)
【同友会入会のきっかけ】
沖田 孝之さん(㈱3BOND 代表取締役/となみ野支部・富山同友会副代表理事)に「とりあえず入れ」と言われたのがきっかけです(笑)
元々若い頃から沖田さんにはお世話になっていたんですが、創業してから3、4期目の頃に久しぶりにお会いしまして、経営しているなら絶対同友会に入ったほうがいいと言われて入会しました。
その頃は社員数もまだ10人弱程度で、会社としての方針もまだしっかりと定まっていませんでしたね。
【同友会で学んだこと・学んで実践したこと】
―2022年度『経営指針を創る会』を受講されていますが、きっかけや学ばれたこと・感想など教えてください。
創る会を受講したきっかけはあっさりしていて、入会したら受講するものだと周りの皆さんから言われて、自然と受講する流れになっていました。
受講して今は率直に受けて良かったと思っています。
最初はやっぱり「受けるって言ってしまったし受けないと...」みたいな義務感があって、第1講まではそういった気持ちで受講していました。
ですが回数を重ねていくうちに、社員との関係性や自分の会社への向き合い方について考える機会がどんどん増えていきましたね。
毎日色々な出来事が起こったときに、それまでは見えているものしか見ていなかったんですが、
創る会を受講してからは、見えている部分からその裏の部分、見えない部分まで深堀りしていけるようになりました。その点はとても大きいと感じています。
(「創る会」受講当時の石川さん)
行動してすぐに結果が出る方もいれば全然結果が出ない方もいますし、学んだことを実践するのはなかなか難しいですよね。
自分自身、学んで良いと思ったことは即行動!です。この部分だけはトップダウンで社員に指示を出しています。
大事だと思ったことだけはトップダウンで決めますが、それ以外は基本的に社員に任せています。
創る会を受けて、会社は「自分だけのものじゃない」ということがよく分かった結果、「自分が全て決める会社」はやめたいと思ったんです。
社員みんなが良いと思ったことは良いものだと思うから、自分たちで責任をもって進めていってほしいんですね。
責任も伴いますが、ある程度の決裁権を与えることで自分自身で考えて行動する・社員の成長にも繋がると考えています。
―先日石川県で開催された第16回北陸青年経営者三県合同例会の実行委員長を務められて、現在の率直な感想をお聞かせください。
楽しかったというのが率直な一番の感想ですね。
石川県・福井県・富山県の業種も多種多様な経営者の方々と話していると、皆さんそれぞれの思いや考え方、価値観を共有することができるのですごく勉強になりました。
全員が協力して組織として取り組んでいく態勢は、自社でも取り入れられたら素晴らしいだろうなと思いました。
今後は青年部だからできることを考えていかなければならないなと思います。
若いからこそ失敗できると思いますし、私自身もなんでも挑戦して失敗したら軌道修正して...を繰り返しています。やってみないと何も始まらないですからね。
―富山県と他県の違いで何か特徴はありましたか?
各県それぞれ「色」があることを強く感じましたね。
良い・悪いとかでは無く、各県の取り組んでいることや取り組みたいことの違いで変わるものなんだなと思いました。
学びももちろん重要ですが、三県で交流して色々なことに繋げていこうという趣旨のほうが大きいように感じました。
【働く上で大切にされている価値観】
関わる人に喜んでもらうことですね。
一時期は、「どうやったら売り上げが上がるか」「どうやったらお客様に選んでもらえるか」ということをずっと難しく考えていました。
ですが、そんな難しく考えずにとりあえず今日会った人には喜んでもらおう・失敗したときは誠心誠意謝ればいいんだと思えるようになりました。
『経営指針を創る会』で、「明日入社してきた人にも分かるように、話し方だったり言葉の選び方だったり意識したほうがいい」と指摘を受けたのも私の中で強く記憶に残っています。今はLINEの文章1つ打つのにも時間をかけて考えます。自分の伝え方1つで相手がどう思うか・どう考えるかは常に意識していますね。
【今後の展望や挑戦していきたいこと】
数字的な目標としては、売り上げ10億円・社員数100名を掲げています。
売り上げに関しては、世間の方々から選ばれている・自社の存在価値の1つの指標として考えていれので、確実に上げていかないとならないところです。
社員数に関しては、魅力的であったり働きたいと思えるような職場であれば″ 仲間 ″がどんどん増えていくんじゃないかと考えています。これも、自社の魅力の1つの指標になりますよね。
そのためには従業員1人1人の持っている能力を最大限に引き出してあげられる環境を整えていくことも、自分のやらなければならないことだと感じています。
《訪問しての感想》
石川さんとは今回初めてお話させていただいたのですが、創業されたときの決意から『経営指針を創る会』を受講されてからのご自身の心境の変化などお聞きして、常に行動しておられる姿勢が強く感じられました。また、素人の私からでは想像もつかない足場の利用方法や展望を聞いて大変興味深く、今後もっと足場が身近なものになっていけば色々幅が広がるのだろうと思いました。
石川さん
お忙しい中貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。
(訪問日:2024年9月24日 文:事務局 岡本/写真:事務局 岡本)