新川支部
小林 義明 会員
小林 義明(2022年入会・新川支部)
25歳で創業!掃除を通して社員に伝えたいこと
課題は社員とのコミュニケーション!
社長が考える「想い」とは?
事務局が企業訪問してきました
今回は、新川支部に所属されている小林 義明さんの元にお邪魔させていただきました。
小林さんは今年度新川支部で環境レポート発表会の運営に携わられています。
初めて会社にお邪魔させていただき、創業されたきっかけや現在の考え・社員さんへの想いをお伺いしました。
【事業内容・創業されたきっかけ】
事業内容は、ビルメンテナンスやホームクリーニングなど、ビル・建物の美観維持やメンテナンスを行っています。
25歳の時に創業し、2021年に法人化しました。現在社員3名とパート3名で業務を行っています。
(作業風景のお写真をいただきました)
私自身はサラリーマンの家庭で育ち、18歳で家を出て上京しました。東京で布団の営業など様々な仕事を経験しました。
行動してどうなるかとかあまり深刻に考えずに、とにかくなんでもやってみようと思って。清掃の会社に入社した時にも特にこういうことがやりたいとかそういった前向きな考えがあったわけではなくて、とにかくある仕事をなんでもやってみようと。
でもその会社がめちゃめちゃブラックだったんです(笑)
給料も低いし休みもないし、それなら自分でやってみようと思い会社を立ち上げました。
【同友会入会のきっかけ】
同友会には中嶋 康太さん(㈱中嶋組 代表取締役社長/新川支部)と腰山 卓也さん(㈱腰山工業 代表取締役/新川支部)に誘われて入会しました。
同友会に入会してまだ2年で、同友会で学んだことと言われると、まだ自分にとってこれ!といったものは無いんですが、他の経営者団体など色々ある中でも、同友会が一番経営の勉強ができる場だと思っています。
実際経営の勉強って、しようと思ってもなかなかしないんですよね、社長といえど現場にも出ないといけないし、忙しいですし。
でもe-doyuで例会の情報や何かしら活動の情報がアップされていたら「あ、出てみようかな」という気になります。
―今まで参加された例会などで印象に残っているものはありますか?
どれも勉強になりますが、最近は報告者の話が上手すぎ・綺麗すぎるんじゃないかと思うことも正直あります。
本当はもっとドロドロしている部分があるんじゃないかなと思いながら話を聞いていますね(笑)
あと、報告を聞く上で意識しているのは、自分の会社に落とし込みながら聞く、という点です。
【働く上で自分の中で大切にしていること】
私が経営する上で一番大切にしているのが「人の成長」です。ですから、同友会の中で、社員教育についてもっと聞きたいと思っています。
今一番心がけていることが社員とのコミュニケーションで、基本的なことですが報連相って大事ですし、なかなか難しいなと思うことも多くあります。
パートさんは就業時間の関係もあって現場に直行直帰の場合が多いんですが、社員は朝事務所に来て、現場が終わったら事務所に戻ってきます。
現場から帰ってきた社員とはなるべく話をするようにしていますが、なかなか事務的な報告にしかならなくて。お客様がどんな人だったとか、お客様とこんなやりとりをしたとか、自分自身がどんな思いで仕事に取り組んだか、などをもっとざっくばらんに話してもらえたらな、と思っています。
清掃の仕事は、社員が直接お客様と相談して、掃除の範囲だったりやり方だったりを決めるんですが、一番気をつけるべき点は、お客様から「もっと綺麗になると思っていたのに」と言われてしまうことです。
―お客様の理想と現実が乖離してしまう可能性があるんですね。
そうなんです。お客様の仕上がりイメージや満足のいく到達点を見極めることがこの仕事で一番難しいことだと考えています。
ですから、社員には清掃の技術だけでなく、掃除を通して自分のコミュニケーション能力を高め、人として成長してもらえたらと思っています。
その過程として、掃除は手法であって目的では無いです。
現場から帰ってきた社員達に「今日どうやった?」と聞くのもこういった思いがあってのことです。
ありがたいことにお客様からは喜ばれることがほとんどですが、その中でも本当の思いを感じるられるかどうかが大切だと考えています。
【今後の展望・挑戦していきたいこと】
自分は今あえて現場に出ないようにしています。
正直に言えば現場が大好きで、現場に出たい、という思いも強いですが、経営者としての仕事...私にしかできない仕事をしなければと考えるようになりました。
社員同士で「あの現場こうだよね」「あのお客様はこういう人で」なんていう話がもっと出てくる会社にしていきたいと思っています。
先ほども言いましたが、この仕事を通して成長して欲しいですし、自分も成長していきたいんです。
若い頃上京して何も分からない中、先輩達に可愛がってもらえたことで今の自分があると思っています。先輩達のおかげで自分も成長ができたし、お金以上に大事なものを見つけることができました。
今後の展望としては、今もだいぶ整えてはきたんですが、就業規則や給与体系をよりしっかり整えたり、社屋を綺麗にしたりして、社員が安心して働ける基盤を作っていきたいと思っています。
(訪問日:2024年10月4日 文:事務局 河﨑・岡本/写真:事務局 河﨑)