青年部会
中陳 大佑 会員
中陳 大佑(2024年入会・青年部会)
住まいを守り、暮らしを守る。新しいより価値があるものづくり
若き挑戦者、同友会で"経営"を学びたい!
〜地域に必要とされる企業づくりへの道〜
事務局が企業訪問してきました
今回は、今年2024年に同友会青年部会に入会された中陳 大佑さん(㈱ナカゼ/城北支部)を訪問しました。
大佑さんは職人として入社し、4年前、新規事業立ち上げにあたり、店舗運営を任されました。
あえて競合の多い分野へ挑戦された同社ですが、先日、船井総研が主催する塗装ビジネスAWARD2024にて、
全国の会員の中から「地域の評判No1大賞第1位」に輝き、今まさに結果が生まれ始めています。
【事業内容】
シーリング工事、防水工事全般、そして外装及び内装リフォームを行なっております。雨漏り110番富山店、富山ペイントセンターの運営も手掛け、外壁塗装と屋根塗装に力を入れています。
現在社員は社長含め12名です。
【入社したきっかけ】
私は21歳の時に入社しました。祖父が創業者で、父が現社長になります。学生の頃は料理の道を志したこともありますが、職人不足に悩む父の姿を見て、自分も何か役に立ちたいと入社を決めました。入社から4年間職人として働いていましたが、この富山ペイントセンターを立ち上げるにあたり、社長から営業職を任され、今に至ります。
【富山ペイントセンター出店の経緯】
富山県は夏は酷暑、冬は雪も降る寒冷地、また海も近いということなどから、住宅建物にとって厳しい環境ですので、他の県と比べて屋根や壁の傷みが進みやすい地域です。
ですので必然的に外装関係の会社が多く、地場企業以外に大手企業の参入も増えてきています。
ー競合他社が多い中で、なぜ出店を決断されたのでしょうか?
社長は常にチャレンジの場を与えてくれる人だと思っています。あえて厳しいところに身を置いての修行、というんでしょうか。私も営業の仕事は経験がなく、正直最初不安はありました。
オープン半年前ぐらいから、オープンイベントに向けた準備をしました。まずはこの和合地区の方々にお店を認知してもらおうと、社内みんなで協力し合って1軒1軒チラシを手配りしました。和合地区には約3000軒ほどあるのですが、インターホンを押して、お話をして、、、時間もあまりない中オープンギリギリまでかかって配り切りました。
おかげさまでオープンイベントには80名ほど来てくださって。来場されたお客様から、「富山北側で外装関係のショールームが少ないから、出店してくれてありがとう」というお声もいただき、本当に嬉しかったです。
【同友会青年部会に入会したきっかけ】
城南支部の松岡さん((株)オーパーツ 代表取締役)の勉強会に参加して、その時に青年部会長の澤井さん((株)ユニオンテクノ 代表取締役/城南支部)と前青年部会長の金谷さん((株)庄川エンボース工業所 代表取締役/となみ野支部)から、青年部に入らんかと声をかけていただいたのがきっかけです。
社長は20代で同友会に入会し同友会歴も長く(中陳武社長は1993年入会)、昔は青年部でもがっつり学び合っていたと聞いています。
自分も同友会青年部に入ろうと思う、と社長に伝えると、最初社長からは「何を学びたいんや」と聞かれました。目的がないと何の意味もないぞ、と言われて。「自分は社長じゃないけど、他の経営者の姿から"経営って何なのか"を学びたい」と伝えると、社長も何とか納得してくれたようです。
実際に入会してみて、先輩経営者の悩みを聞ける機会があり、「自社にも当てはまることだな」と思うことが多いです。
例えば、職人一人一人の意識改善は共通する悩みだと思います。基本的なことなんですけど、お客様への挨拶とか、現場の整理整頓清掃、報連相など、モラルの部分を全員が共通の認識を持って徹底していくためには何が必要なのかを自分自身もっと考えていかないと、と思います。
【これからの展望】
社長が一貫して言い続けている自社の強みとして、技術力には自信があります。雨漏りを確実に止められる技術、傷んでしまった原因を分析する技術などをさらに磨いて、他社との差別化をはかっていきたいと考えています。また、私は職人から営業になったので、お客様には職人目線でのご提案ができることも強みかと思っています。
お店をオープンしてからの自分自身の変化として、職人の時には気がつかなかった「気配りの大切さ」を学びました。社長の言葉にはやっぱり力があるので、人によっては時々重く受け止めすぎてしまうこともあります。そういう時、ある社員の方がさりげなくフォローしている姿を見て、自分もそういう風になりたいなと思いました。
また、営業になったことで数字を意識するようになったことも大きな変化です。計画に対して毎週営業会議を行なっています。 HPやチラシの他にポータルサイトにも広告を載せていて、お客様のニーズに合わせた提案を心がけることと、実際に工事をさせていただいたお客様の声を反映させることで、次に繋げるようにしています。
まだまだ他社と価格で比較されてしまうこともありますが、やはり「富山ペイントセンターでないと!」と言ってくださるお客様を増やしていきたいです。
オープンから3年が経ち、ありがたいことに少しずつ和合地域での認知はされてきたと思います。さらなる集客のために2店舗目の出店も検討中です。
同友会には色んな業種の経営者の方がいらっしゃるので、自社でこれやったら成功した、こうしたら売り上げにつながった、社員のモチベーションが上がった、などのお話を聞いてみたいです。