城南支部
塩口 泰地 会員
塩口 泰地(2024年入会・城南支部)
〒939-8264 富山県富山市経田1224
TEL: 050-1807-8505
業種: AIを活用したシステム開発、リスキング(ITスキルの学び直し)、3DMAP制作
震災生まれの若き社会起業家の挑戦
『AI×リスキリング×動物!?ナニそれ!?』
多分野で活躍する若き経営者の想いとは―
事務局が企業訪問してきました
事務局が新会員訪問に行ってきました!
今回は、今年の7月に入会、城南支部に所属されている塩口 泰地さんのもとにお邪魔させていただきました。
事業内容や同友会に入会されたきっかけ、これから学んでいかれたいことなどをお伺いしました。
【事業内容・創業されたきっかけ】
AIを活用したシステム開発、リスキング(ITスキルの学び直し)、3DMAP制作など、ITに関する事業を行っており、AI導入のコンサルタントや教育型DX支援なども手掛けています。
最近世間ではAIのことがよく話題に上がっていますよね。政府も企業側にAIの導入を促進していますが、なかなか増えていないのが現状です。
AIにもたくさん種類があって、そこまではご存じの方も多いのですが、それぞれのAIの特徴だったり何ができるのかという点を知らない方が多いです。
それぞれのAIによって強みが違いますし、使用する用途によってAIを変えていく必要があります。
顧客の要望を聞いて、用途に合わせて使いやすそうなAIだったり複数のAIを組み合わせてプログラムを作成し、提案させていただいています。
また、小さい頃から動物が好きだったということもあり、ペットホテル事業とシャンプー専門(土日祝限定)でペットサロン事業も行っています。
こちらは完全に趣味・好きなことの延長線上が仕事になっています。
あくまで趣味でやっているのですが、ご縁がありまして、今度2号店を出すことになりました(笑)
(インタビューさせていただいたお部屋には飼われているウサギが!)
ー起業されたきっかけって何だったんでしょうか?
元々親戚に経営者がいたということもあり、昔からなんとなくいつかは起業したいという思いがあって、ITやコンサルティング会社で経験を積み、今年の7月に開業しました。
私は兵庫県出身で、阪神淡路大震災が発生したその日に生まれたんです。
自分自身には地震の記憶は全く無いですが、家族や周囲の人たちから当時の話をよく聞いていて。
物心ついた頃からぼんやりとですが、何か自分でも役に立てることはあるかなと思って生きてきました。
今年の1月1日に発生した能登半島地震で、自分にできることってなんだろうかと考えた結果、『北陸防災マップ』https://toyama-maps.com/を作成しました。
これは北陸地方の避難所だったり給水所などをウェブの地図上で確認することができます。
自分の知識やスキルが少しでも多くの人に使ってもらえたら、役に立てればという思いでしたね。小さい頃からぼんやりと考えていたことが形になった瞬間でした。
【同友会入会のきっかけ】
2023年、創業するかしないかの時に同友会を知る会に参加しました。
当時はまだキャッシュフローの見通しが立たなかったので、1年後にもう一度知る会に参加して入会しました。
2回目に参加したときのほうが参加者数も多く、比較的年齢層も若かったというのもあって、1回目よりも深く話すことができたかと思います。
―入会されて間もないですが、様々な活動に参加されていますよね。
そうですね。特に印象的だったのは、城南支部の役員会に参加したときに、役員の方々が「同友会とは」という話をしていたのが面白かったです。
元々そういった哲学的な話が好きだということもありますが、経営者団体である同友会にそんなものがあるんだと初めて知って。そのときに同友会なりの哲学を学びたいな、と思ったんです。
―12月20日に富山県立中央農業高校で開催される「職業を知る会」にも参加されるとお聞きしました。
そろそろ採用に力を入れていきたいと思っていて。
欲を言えば動物・ITの両方に興味がある方に来ていただければ嬉しいですね(笑)
現在は正社員は私だけで、業務委託で県外の方にお願いすることが多いです。
実は、業務委託を締結している方のほとんどが子育て中の主婦さんなんですよ。スキルがあるのに子育てだったり家庭の事情で仕事を辞めなければならないのって本当にもったいないですよね。
そういう方メインに仕事をお任せすることで、少しでも困っている方の助けになるようなことができればなと思っています。
【これからの展望など】
私自身は開発技術職ですので、営業・マーケティングのスキルが経営者として弱い部分だと感じています。
リスキリングひとつとっても、例えば社員さんがHPを作って保守できるようになったり、ECサイトの構築、AIが使えるようになる...など、会社にとって良いことしかないんですが、経営者のニーズや二の足を踏んでしまう理由を、もっと深掘りしていく必要があります。
人材不足だったり少子高齢化が進んでいく世の中では、1人1人の生産性を上げていくことが必要不可欠になってきます。
だからこそ今国をあげてリスキリングを推奨し、破格の補助金も出ていますので、これを広めない手はないですよね(ちなみにその補助金申請もAIがやってくれます)。
他にも、従業員の健康状態をAIに解析させて、情報と情報を組み合わせて職場環境の改善に役立ててもらうだとか、AIを使ってできることはたくさんあるので、会社それぞれに合った活用方法を提案していきたいと考えています。
無理せず事業拡大に向けて動いていけたらと。
仕事が増えればより多くの困っているママさんたちに仕事をふることができるようになりますし、正社員として雇用することもできるようになります。
そういった点も含めて、社会にとって役立てるような会社にしていきたいと考えています。
(訪問日:2024.10.31 文:事務局 西田 写真:事務局 河﨑)